〔学びを確かで豊かにするには〕
インプットとアウトプット
今年度の終わりまで一週間をきりました。
例年であれば、所属している各団体で年度末のまとめ、1年間の反省などを行うところですが、新型コロナウイルス 拡大防止のために最後の活動が中止になり、その代わりに今年はいくつかのアンケートが郵送されてきました。
それに記入していて気づいたのは、どの活動も
「インプットの活動が多く、アウトプットすることが少ない」
ということです。
所属している各団体では昔の学校のような一斉講義型の活動が多く、アウトプットの機会といえば質問や感想をアンケートに書く程度です。
学校教育にも、ようやくアクティブ・ラーニング(ポイントは能動的、対話的、深い学び)が浸透しつつありますが、大人向けの活動も、そろそろ人の話を聴いたり、動画を観たりして学ぶだけでなく、討論したり、実践交流したりすることが大事ではないかなと考えています。
アウトプットが学びを深くする
私がアウトプットの大切さに気づいたのは、まだ教員だった10年ほど前、ブログを始めた時です。
私は小さい頃から本の虫で、たくさんの本を読んできたのですが、読んだことを全く活かせていないことに気付き、でもどうやったら人生に活かせるのかがわかりませんでした。
ところが、ブログを書き始めて読んだ本の紹介をし始めたらそれまでとは全く違い、本の内容が自分の頭に沁み入ってくるのがわかりました。
さらに書いてあることを実践し、そのことを発信したら、その内容がより深く理解できたり、時代や自分の性格に合っていないという気づきを得たりすることもありました。
ようやく読書を人生に活かす方法を見つけ、それまでの40年間に読んだ本を、全部読み返して紹介したいような気持ちになったものです。
セミナーや諸活動も同じで、良いお話を聴いて、メモを取って、いつか使おうと思っているだけでは役に立ちません。すぐにアウトプットしたり実践したりするのでなければ、時間の無駄だとさえ思うようになりました。
これは、年齢を重ね、終活活動に取り組み始める年代になったことによる焦りでしょうか。
新年度のめあてにすること
まもなく迎える新年度は、
- 『やりたいことを絞って集中して取り組むこと』
- 『取り組み始めたら何かを変えたり生み出したりすることに尽力すること』
をめあてにしたいと思っています。
あなたはどのような新年度にしたいですか?
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