〔新しい国語辞典は言語力を育む〕
学研グループからの依頼
先日、教育サービスの学研グループさんから、
「うちの小学国語辞典をインスタで紹介してくれませんか?」
という連絡をいただきました。
これまでもいくつかの会社さんから
「Facebookで紹介してほしい」
などの依頼をいただいていたのですが、私は自分が好きなものは自発的に紹介するので、お断りしていました。
けれども今回は自身の小学生時代に6年間、『○年の学習』、『○年の科学』でお世話になった学研グループさんからの依頼。
しかも、教員時代、各種ある辞典の中でも使いやすさで選んでいたレインボーの辞典ということで、実物を見て気に入らなければキャンセルしようというくらいの気持ちで引き受けました。
驚きの新しい国語辞典
数日後、新しい小学国語辞典が届いたのですが、これには驚きました。
まずケースが可愛くて、とっつきすい。
そして、手触りの良いめくりやすい紙質、見やすいフォントと色とデザイン。
ページをめくると導入になる読み物があるのですが、中でもことわざを写真で表したものが秀逸でした。
青菜に塩をかけるとどれだけぐんにゃりするか、焼け石に水をかけてもいかに影響がないか……とてもわかりやすいのです。
個人的に気に入ったのは、名門国語学者一族の金田一秀穂先生を『金田一ぱん』という可愛いパンダのキャラクターにして(これが金田一先生にそっくり)、言葉の解説をしているところ。
- 各ページの下にはなぞなぞがついている
- 小口の『あ、か、さ、た、な』にはわからなくならないように矢印がついている
- 類語を紹介する『ことば選びのまど』がはさまっている
- わかりにくい言葉は豊富なイラストで説明している
等、工夫がたくさんあります。
子供が主体的に学び始める可能性
可愛い漢字ポスターや動物インデックスがついているのも、子供が喜ぶポイントをおさえているなあと思いました。
巻末にはミニ漢字辞典、百人一首、言葉の成り立ちなどの資料が載っていて、成長段階に応じて学べます。
これは予想通り、頼まれなくても紹介したくなる辞典です。
自分専用の国語辞典を
今はインターネットを使って検索をすれば簡単に言葉の意味がわかる時代で、出先や急ぎの場合はそれを使うのが便利だと思います。
けれども言葉を学び始める小学生には、
- 言葉を探す作業に集中する
- ページをめくりながら目当ての言葉を見つける
- 洗練された簡潔な説明を読む
- 同じページにある言葉にも興味をもつ
- 付箋を貼ったり色付けをしたりして自分だけの辞書を育てる
という作業も大切だと考えています。
国語辞典を持ち運んだ昔と違って、今は学級の人数分の国語辞典を揃えている学校も多いと思いますが、ぜひおうちでも個人用の国語辞典(学研レインボーでなくても、好みに合うのもので構わないので^^)を与えてあげて欲しいなと思います。
あなたはどのように言葉を学びますか?
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