〔生活のあらゆる面に影響広がる〕
まず家庭内へ大きな影響が
先日、不登校の娘さんをもつお母さんとお話をしました。
身の回りでは、新型コロナウイルス感染症の影響で外出できなくなった子供のために無理をして仕事を休み生活に不安を抱える親御さんや、お互いにストレスがたまって親子喧嘩ばかりしているという親御さんもいますが、この方は、
「うちの子供は元々学校に行ってなかったから前と同じです。何の影響もありません」
と笑っていました。
親がリモートワークになって一緒にいる時間が増え、親子の絆が深まったというケースもあれば、ストレスがたまって虐待が始まったというケースもあります。
学校の臨時休業に関わる事例だけを見ても、その影響は家庭によって様々です。
自営業にも物販業にもインパクト
新型コロナウイルス感染症の影響といえば、私の住む八女市では、お花屋さんが2軒廃業しました。イベントや行事が中止になり、お花が売れないのだそうです。
特に八女市は電照菊の産地なので、お葬式の縮小で白い菊の花が売れないのが痛手だと聞きました。
物販業を見てみると、多くの人が買い物を控えているので実店舗がある方々は大変だと思います。
では、私のようにオンラインで物を売っている者には追い風かといえばそうでもなく、先日、郵便局から国際郵便の制限が発表されました。これにより、155カ国への郵送ができなくなり、昨日はその対応に追われました。
大きく影響を受けた業者は、今、思い切って廃業するのか、融資を受けるなどしてもちこたえるか、新しいかたちを作るか……どう行動していくのか考えどころです。今までになかった状況なので、何が何にどう影響を与えていくのか、予想しにくいのが不安の一つです。
映画に描かれたパンデミックに学ぶ
そんな中、ウイルス関連の映画作品『コンテイジョン』(キャッチコピーは【恐怖】はウイルスより早く感染する」)が注目されているようです。今の状況を予見していたようだと言われているので、参考になる部分があるのかもしれません。
私も、とりあえず手近にあった『感染列島』を流し見してみました(じっくり鑑賞する時間が取れなかったので)。
『感染列島』は2009年に公開された作品で、日本国内で謎のウイルスが流行するというストーリー。キャッチコピーは「神に裁かれるのは、人間か?ウィルスか?」です。
この作品の中では、今回のようにパニックになった日本人が買い占めをする姿が描かれています。
感染が広がるにつれて病院が隔離され、地域が封鎖され、都市機能が麻痺し、政府が崩壊していきます。
医療現場を中心に描いているので、今こうしている間にも、各医療機関は施設設備や人手が足りなくて大変な思いをしているのだろうな、世界中に苦しんでいる患者さんや死別に悲しむ人々がいるのだなと、思いながら眺めました。
映画なので描写は過激ですし、現実的でない部分もあるかもしれませんが、人々の考え方に関しては参考になる部分があるように思います。
- 先を見通して周りに危険を訴えるけれど理解されず孤立する人
- 冷静に判断し的確に行動する人
- 感情に任せて行動し事態を重くする人
……現在の状況と同じです。
この作品を観て、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大が、個人の生き方、人類のあり方を私たちに問うているように思えてなりませんでした。
あなたは今日、どのように行動しますか?
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