〔子供達が夢中になる体験〕
懐かしさと新しさとを味わう
先日、『子ども体験塾』(小学生に様々な体験をさせる、社会教育の取り組み)の活動があり、ボランティア指導員として参加しました。
小学生と直に接していて興味深かったことがいくつかあります。
私の隣に座っていた3年生たちが、移動のバスの中であやとりを始めたので、懐かしいなあと思って見ていました。
3年生のクラスでは今、あやとりが流行しているとのこと。
複数人でのやり方は私の子供時代と同じでしたが、一人あやとりでは見たことがない複雑な形を、いくつも作ってくれました。
今はYouTubeなどで糸の取り方を学べるので、あやとりも進化しているのですね。
他のグループはしりとりをしていましたが、
「り…り…リハビリ!」
「つ…つ…ツイッター」
などと、私の子供時代、教員時代には出てこなかった単語が出てきて、こちらでも時代の変化を感じました。
子供達が夢中になる作業
歴史文化交流館では、みんなで土面作りをしました。
埴輪の顔の部分を作るのですが、これがオリジナリティに溢れていて面白いのです。
講師は
「ジャニーズのごたる、かっこいい顔ば作ってね」
(ジャニーズのメンバーのような,かっこいい顔に作ってね)
とおっしゃったのですが、動物と人間の間のような顔が多く、耳や髪や飾りなども個性的で芸術的。
土粘土という素朴な材料と、ある程度の枠(粘土の3分の2でみんな同じお面を作り、残り3分の1で自分なりの目鼻や飾り等を作る)があると、子供たちは大きな力を発揮するものですね。
工芸館では手すき和紙の葉書を作り、その後は館内見学をする予定でした。
回り始めた一室で、まもなく八女で始まるぼんぼりまつり(市をあげてのお雛祭り)の準備のために、ボランティアのおばあちゃんたちが餅花を作っていました。
餅花は、柳の枝に紅白のお餅(に見立てた紙粘土)を刺した飾りです。
「あんたらもやってみるね」
と言われて、喜んで作り始めた子供たち。
ガイドさんは
「飽きた子から次の資料室を見学に行きましょう」
とおっしゃったのですが、全く飽きる様子がなく、結局大半の子たちが時間いっぱい餅花を作ったのでした。
どうしてこんなに熱中するのか
土面づくりと違って自分の創意工夫が入る余地がない餅花作りに、どうしてこんなに熱中するのだろうと見ていると、柳の枝が飾られていき桃の花のように美しくなっていくのを楽しんでいる子、単純作業をしながら友達やおばあちゃんと話すことを楽しんでいる子の2通りのようでした。
きっと、ぼんぼりまつりで自分たちが作った餅花が飾られて、みんなに見られるであろうことに喜びを感じている子もいたでしょう。
参加した子供たちにとって、例年にはない楽しみが待つ今年のぼんぼりまつりになりました。
可愛い子供たちと触れ合って、エネルギーをたくさんもらった半日でした。
あなたは子供たちにどんな体験をさせてあげたいですか?
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