学校の校舎外観

【教育改革に何が必要だと考えますか?】

〔教育立国フィンランドに学ぶ〕

毎年学びに行く価値のある国

 

私の知り合いに、毎年個人的に、フィンランドに視察に行っている先生がいます。
フィンランドといえば福祉国家として有名ですが、前に書いたPISA(OECDが進めている国際的な学習到達度に関する調査)でも高い評価を得ています。
その秘訣を勉強しに行っているわけです。
私も教員時代に『フィンランド・メソッド』を学びました。
その時に勉強したものの一つが、今は日常的に使っているマインドマップです。

猫もお勉強

教育立国を決意した北欧の国

フィンランドで大きな教育改革が始まったのは1968年という事ですからちょうど私が生まれた頃のこと、52年前!です。

  1. もてる資源のほとんどを教育に注ぎ込むこと
  2. 性や家庭の背景や経済的なことに関係なく、万人が教育を受けられること

をすべての政党が一致して決断したそうです。

教育立国フィンランドの徹底ぶり

ですからフィンランドでは、親の就労状況に関係なく、0歳から保育園に通うことができます。
保育が必要な全ての子どもに保育施設を24時間確保することが、自治体の義務なのだそうです。

また、フィンランドは初等教育から高等教育まで、学費だけでなく、昼食代も健康保健も交通費も教材費も無料です。

日本の学習指導要領にあたるものは3分の1に削減され、教科書の検定は廃止されました。

教師は博士号の資格が必要で、現在、教員は多くの人が憧れる人気の職業のようです。
教員の1週間の労働時間の合計は『31.6時間』という結果が出ており、日本の『50時間以上』とは大きく違います。
教師の役割は子供たちの

  • 『やる気を引き出す人』
  • 『助言者』

で、特別支援教育も手厚いと聞きました。

教師は憧れの職業

主体性と好奇心と自ら考える力

テストは穴埋め式ではなくて論文形式が多く、論理的な作文の書き方を普段から学習しています。ほとんどのテストで時間が決められておらず、じっくり考えて納得のいく作文を書くことができます。

1クラスの人数が少なく、学校もほとんど小規模で、授業日数も宿題も少ないそうです。
そのかわりに、読書量が圧倒的に多いのは、主体性と好奇心が育まれていることを表しているように思います。

友人は子供たちの質問力の高さに驚いていましたが、フィンランドでは
「どのように生きたいか」
ということを小さいうちから考えるということなので、当然かもしれません。

そしてそれが、人生を自分らしく生きるために必要なことを、自分の意思で学ぶという姿勢につながるのでしょう。

体育館で遊ぶ子供たち

日本教育改革のお手本に

もちろん、フィンランドの教育にも地域や学校によって差はあるでしょうし、100点満点ということはないと思いますが、日本の教育改革のお手本になることは多いなと思いました。


あなたは日本の教育改革に何が必要だと考えますか?

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