〔本末転倒では継続できない〕
クラファンで見つけた興味深いもの
クラウドファンディングで興味深い物を見つけました。
『小学校の授業中、騒がしくなると注意を促し静かにさせるロボット』です。
ノイズレベルを計って、設定したレベルよりも高くなるとブザーが鳴り、
「静かにしてください」
などとしゃべるのだそうです。教師がレベルの設定などの操作をすることができます。
価格がカナダドルなのでカナダで作られたのでしょうか、どこの国でも先生たちは
「静かにしなさい!」
を言っているのだなあと思いました。
実際に使うと仮定してみると
さて、このロボット君を実際に使うところを想像してみました。
はじめのうち子供たちは興味津々で注目するかもしれません。
でも、様々な音声レベルで騒いで試し、このレベルではこの反応をするということがわかると飽きてしまうのではないかと思うのですが、いかがでしょう。
ロボット君が
「静かにしてください」
と言っても、気にも留めなくなる日が来るように思います。
それは、教師が自分の進めたいように授業を進められなくて、自分の都合で
「静かにしなさい!」
を繰り返しても子供たちが言うことを聞かないのと同じだと思います。
どんな機能が求められるのか
これからは学校現場にも様々なロボットが登場することになるかもしれません。
その時に必要だなと思うのは、子供たちの気分の変化や成長に合わせて対応を変えていく機能です。
例えば、私が扱っている英会話ロボット君は、AIを搭載していて相手の英会話レベルに合わせてしゃべります。
それで子供たちも飽きることなく、次の反応を求めてレベルアップしようとします。接しているうちに愛着も湧きます。
同じことが教師にもいえます。
子供の様子を観察して変化を敏感にとらえたり(今日は元気がないな。いやなことがあったのかな?など)、子供の成長に合わせて話し方や話す内容を変えたりするのは、教師に必要な力の一つです。そんな対応力が、子供とのコミュニケーションを育む要因の一つだと思います。
合わせて、授業中に子供が騒いだのはなぜか、授業の内容がつまらなかったのか、授業の進め方が悪かったのか等の分析をして、子供をひきつける工夫をしたり、45分の授業の中に盛り上がる場面を意図的につくったりして授業を改善する力も必要でしょう。
「静かにしなさい!」
に意味はないと私は考えます。
この『小学校の授業で、騒がしくなると注意を促し静かにさせるロボット』は今のところ英語とフランス語でしかしゃべらないそうですが、果たして広がっていくでしょうか。
あなたはどんな機能をもったロボットが欲しいですか?
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