〔ロシアへ思いを寄せて〕
嬉しかったロシアのお客様
先日、ロシアの方が私のお店からうちわを購入してくれました。八女和紙を用いた押し花入りの手作りのうちわです。
海外の方は華やかな色を好むイメージがあったので少し意外でしたが、ロシアの方が八女の伝統工芸品の美しさをわかってくださったのが、とても嬉しかったです。
ロシア映画を味わう
ロシアといえば、新型コロナ感染症が拡大する前に、近くの大川町にあるシネマホールで『私の小さなお葬式』というロシア映画を観ました。73歳で余命宣告をされた元教師の女性が、多忙な一人息子に迷惑をかけまいと自分で自分のお葬式を準備するお話です。
ロシアの寂れた田舎町の様子や大好きなものたちとの別れを考える場面は物悲しいのですが、何しろおばあちゃんたちが魅力的で、親子愛も丁寧に描かれており、温かい気持ちで観られる映画でした。
一緒に行った娘はロシア語をちょっぴりかじっているので、日本語訳にはない微妙なニュアンスがわかるらしく、私以上に作品を楽しんでいました。
ロシア人との交流
私はロシア語はわかりませんが、海外からのゲストが
「日本語できます。ありがとう、こんにちは、もしもし」
と言う程度にはロシア語ができます。
教員時代、国際理解教育で1年間、ロシアに住んでいた女性を講師として迎えてロシアのことを学んだからです。
当時は北海道に住んでいましたから、今よりはロシアを身近に感じていました。
ロシア語の挨拶、ロシア語の歌、ロシアのゲーム、ロシアの料理などを、子供たちと一緒に楽しく学んだ記憶が蘇ります。
そのようにロシアという国に興味があったのに、セブにいるときに運営していたゲストハウスで、一度だけロシア人ゲストがいらした時にはあまり交流ができませんでした。
その方は食事も
「部屋でとりたいから」
と言って共有スペースに顔を出さなかったからです。
英語を話さず、必要最低限の会話もタブレットを介してだったからかもしれません。
今になって、もっと積極的にアプローチして、ロシアのお話を伺えばよかったと思っています。
ロシアをめぐる懐かしい思い出
今私が読んでいる、五木寛之さんの『青春の門 堕落編』にはロシア民謡の歌詞がたくさん出てくるので、私も学生時代にロシア民謡を歌っていたのを懐かしく思い出しながら読んでいます。
思いがけないロシアからの購入希望があり、ロシアをめぐる様々な思い出が蘇った時間でした。
あなたはどんな国に興味がありますか?
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