〔地域活性化のヒントを探る〕
高蔵寺ニュータウンの取り組み
昨年12月18日の日テレNEWS24の記事を読みました。
題名は『大学生80人が安く快適に暮らす高齢化団地』で、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの取り組みです。
この団地には5万人の人が住んでいた時期もありましたが、今は高齢化が進んでいるそうです。
そこで、大学生向けに、地域活動に参加すると家賃が安くなるという取り組みを始めたとのこと。
まず、エレベーターがない団地なので、大学生には4、5階に住んでもらいます。
そして、地域の清掃作業や防犯パトロールなどに参加するとポイントがつく仕組みにし、それがたまったら家賃を割引にするのです。
防犯、防災のことを考えて始めたそうですが、部屋が余っていて若手の力が欲しい団地側と、安く住みたい大学生と、両方にメリットのある取り組みですよね。
大学生も受け身なだけでなく
地域活動の中には、大学生が企画したコーヒーサロンというのもあり、創造性があって良いなと思いました。
実際に住んでいる学生へのインタビューでは、
「部屋が複数あるし、キッチンが広いので料理をする機会も増え、快適に暮らしています」
という声が聞かれました。
学生も、地域の異世代の方々と触れ合ったり、体力を活かして役に立ったりすることで、大学の講義やアルバイトではできない、良い経験をしているのではないかと思います。
自分の住む地域に置き換えてみると
さて、これを自分が住む地域に置き換えてみると、高齢化は同じように進んでおり、空き家もかなりありますが、大学が近くにあるわけではないので、学生を対象にするのは難しいかもしれません。
若者を受け入れられるとしたら、八女の産業である農業や林業をやりたいという方向けの取り組みでしょうか。
例えば農業であれば、農家さんのコミュニティに入ってもらい、安く空き家や農地を提供し、機械類を共有し、農業について学ぶ場なども設ける……若者に新しいアイディアをもらって、地域や特産品をアピールするなど、様々な取り組みが考えられそうです。
地域ごとに異なる特性
八女の場合は、伝統工芸においても同じように、後継者育成ができるのではないかなと思います。
ただ、春日市の場合は大学があり、学生はその大学に通うために地域に住む必要があるけれど、農業や伝統工芸に関しては多くの若者が集まる場がありません。
それに大学生の場合はある代が卒業しても新しい代が入ってきますが、農業や伝統工芸の後継者の場合はそうではありません。
ずっとそこに住み続けてくれる、または確実に入れ替わりがあるということでなければ、コミュニティは存続できませんから、それができる仕組みを考え、つくっていく必要があるなと思いました。
日本各地で取り組まれている地域活性化に向けた活動を、これからも勉強していきたいなと考えています。
あなたの住む地域を活性化させるために、どのような取り組みをしますか?
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