〔残念な出来事からも教訓を〕
八女で現役教師の逮捕
先日、とても残念な出来事がありました。私が住む八女市の中学校の教師が、児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されてしまったのです。
私はテレビを観ないので全く知らず、知人からのメッセージで知りました。
地元の人たちはやはりショックを受けており、児童生徒をもつ親御さんは学校への不信感をあらわにしていました。
教師の犯罪率と性犯罪の原因
「どうして教師に犯罪が多いんですか?」
と聞かれるのですが、職業別の犯罪率を調べてみると、教師の犯罪率は決して高くないのです。
けれどもその中で、性犯罪になると割合がグンと高くなり、教員による『凶悪犯罪』のなかで『強制性交等』は4分の3以上になるという調査結果もあります。
原因はいくつか考えられます。
- ストレスの大きい仕事だから、それを発散するため
(だからといって犯罪を犯すのはだめです) - 児童生徒の年齢の子が好きという理由で教師になった人がいるから
(これはよく言わているのですが、私の身の回りにはいませんでした) - 毎日児童生徒に会うので、矛先が子供たちに向くから
(自分よりも弱い子供は、対象になりやすいのかもしれません)
いずれにしても、性犯罪を犯す人には、なんらかの認知の歪みがあると思われます。
認知の歪みが重要
性犯罪心理の本を読むと、認知の歪みにも様々なものがあって、自覚するのは難しそうです。
- 異性を蔑視する気持ちがある
- 人間関係の感覚が歪んでいる
- 世の中全体を捉える目が歪んでいる
- ある領域の想像力が欠けている
- 共感力に乏しい
このように言われると、果たして自分の認知には全く歪みがないのかと、自信をなくしてしまいます。
依存症・ストレス・ゲーム感覚
性犯罪を犯した人の中には、
「のぞきから始まり、盗撮、痴漢とスキルアップをしていった」
と、ゲーム感覚で罪を重ねていった人もいるそうです。
そして、より大きな罪をクリアした快感が忘れられず、やめたくてもやめられない依存症のようになってしまうのだとか。
教師による性犯罪が報道されるときまって
「教員採用試験でロリコン検査をしろ」
という論が聞こえてくるのですが、もしもストレスからきたものであれば採用時に発見するのは難しいし、ゲームのような感覚で犯罪を犯しているのだとしたら性癖を検査しても意味がないかもしれません。
対策を早く考えることが重要
教員による性犯罪は、他の場合と違って影響が大きく、被害者の心のケアはもちろん、周りの子供たちのケア、保護者や地域の人たちの不安を払拭することなど、難しい問題がたくさん出てきます。
特に子供の柔らかい心についた傷は、一生治らないことも考えられます。
そう考えると早く対策を練らないとなりませんが、すぐに思いつくのは、以下のようなことです。
- 教員のストレスを軽減する仕組みをつくること
- ストレスを健全に発散できる余裕の時間をつくること
- 悩みを相談し合えるような人間関係を築ける環境にすること
- 複数体制で指導にあたること
今回の事件では恋愛感情があったような報道もあり(それでも、犯罪は犯罪です)単純には考えられませんが、学校が抱える大きな課題の一つなので引き続き考えていきたいと思います。
あなたはどうすれば性犯罪を防げると考えますか?
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