〔学校は一大変化を遂げる時期〕
新たな流れ
EdTechという言葉を聞いたことがありますか?
これはEducation(教育)とTechnology (技術)をかけ合わせた言葉で、ITを導入した教育のことを指します。
PISA(OECDによる学習到達度調査)では、日本のIT教育の遅れが露呈しましたが、国内でも教育現場へのITの導入が少しずつ進んできているようです。
ITにアレルギーのある先生や保護者もいるかもしれませんが、一斉授業の弊害、非効率的な評価作業等を考えると、これからの時代、ITの導入は必須だと私は考えています。
実践報告
実際に授業にITを導入した学校の実践報告を見ると、
- 一斉授業よりも生徒が集中して、能動的に取り組む
- 説明の中に動画等も取り入れているので、理解しやすい
- 生徒一人一人の理解度に合わせて各自授業が進められるので、生徒のストレスがない
- 学力が上がった
という成果が出ています。
考えられる利点
IT導入によって、教師も助かるでしょう。
- 授業準備の負担が減る
- 授業全体のマネジメントに専念できる
- 一斉授業で無駄にしていた時間(教師が板書をする時間、作業がゆっくりな子を待つ時間等)がなくなる
- 知識の部分をITに任せ、教師は生徒一人一人のことをしっかり見られる
- ITが蓄積した情報をもとに評価してくれるので、客観的な、細かい評価が得られる。また、教師の採点時間などが不要になる。評価に悩まなくて済む
- 授業の進度が劇的に速くなるので、授業時数を気にしなくて良い。時数に余裕ができるので、今まで時間がなくてできなかった体験学習等に取り組める
少し考えただけでも、これだけの利点があります。
導入に伴い必要になるもの
ただ、これだけ利点があっても、やはり今までと違うことをする時には反対する人たちがいるので、まずは教師や保護者の啓蒙が必要になるかもしれません。
そして、ITによる個別学習ではできない、紙に書かれた活字を読む、鉛筆で紙に書く、人の話を聴く、複数で話し合う等の活動を重点的に取り入れた授業も、組む必要があると思います。
指導の仕方も随分変わってくると思うので、教員養成課程にはもっとITに関わる授業が必要ですし、授業や学級をマネジメントするための学習や、教育心理学や児童生徒心理学にも力を入れたいところです。
ITを実際に導入する時には、利用の仕方の教師向け研修は勤務時間内に終わらせること、ITのシステムに強い専門家を各校に置くこと等も考えたいところです。
あなたは、ITを取り入れると学校がどのように変わると思いますか?
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