『2019.5.23〜賞をもらったことがない』
子供にも様々なタイプの子がいますね。賞をもらってももらわなくても気にしない子、賞が欲しい子、賞を取るのが好きな子……。
私は自分が賞をもらうのが好きで入賞するために頑張る子だったので、教員時代もたくさんのコンクールに子供たちの作品を出品しました。
子供にはそれぞれ得意不得意がありますから、書くのが得意な子を入選させる作文コンクール、算数が得意な子を入選させるグラフコンクールなど、狙って選んでいました。
学校にはとにかくたくさんのコンクールの募集要項が来るのです。賞が好きな子は、習い事などでもらったものを学校に持ってきて、全校朝会で改めて表彰してもらったりしていました。
《親子の会話例》
(子)お母さん、ぼくの工作が校内コンクールで銀賞をとったよ。
(大人)わあ、すごい!どの工作?
(子)紙粘土でイチローを作ったの。
(大人)さすが、イチローをお手本にしてるだけあるね!
(子)うん。クラスで3人金賞で、あとは全員銀賞なんだけどね。
(大人)あ、そういうことか。
(子)お母さんもやっぱり賞をもらうと嬉しいんだ。
(大人)そりゃあね。
運動会で活躍してもらう、芸術分野で入賞させる、学習関係で受賞させるというように計画的に取り組んでいても、どうしても賞を取れない子はいます。
それは練習を継続している、とても思いやり深いなど、その子の長所がコンクール形式に合わない場合です。
ですから、賞をもらえないからと悲観することはありません。私は教員時代、そういう子のために学級内で独自の賞を作って、学期末などに表彰していました。
皆勤賞に代表されるように、賞には賛否両論がありますが、私は、みんなが自分のもっている才能や長所、時には運の良さを認識するのに、賞はあって良いと考えています。
問題はそのために無理をしたり、他の子と比較して自慢したりする態度の方ではないかと思うのです。
たまには、保護者からお子さんへの賞をあげるのも、良いかもしれませんね。
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