〔物販を通して見え隠れするもの〕
様々な事情が垣間見える時
物販をやっていると想像力が身につくなと思います。
先日、手芸品を購入してくださったアメリカのお客様から、
「支払いを待ってほしい」
という連絡がありました。
「手の麻痺のリハビリのために、この商品が欲しいけれど、給付金が出るまで払えない」
というのです。
私が扱っている商品を気に入ってくださったのが嬉しいので、
「大丈夫です。とっておきますよ」
と、お返事をしました。
その時、同じく手足の指が麻痺している夫の日常と重なって、この女性の生活が垣間見えたような気がしました。
支払いを待ってほしいということは、そんなに裕福な生活はしていない。
でも、給付金が出た時に何が必要か、何が欲しいかと考えた時に、その手芸品が欲しかった。
この細かい作業はリハビリに使える!
そして出来上がったら、日本の美しい風景画を部屋に飾れる……。
きっとこの女性は、メールを打つのも大変だったことでしょう。時間をかけて打ったであろうこのメッセージを見て、私は商品の箱の中にお見舞いの品物を追加しました。
入金の遅延にも想像力を働かせて
和柄の手拭いを購入してくださったアメリカのお客様もいました。
私のお店は注文が入った後、入金を確認してから荷物を発送します。
大抵のお客様は注文してすぐに入金があるのですが、このお客様は入金が遅れていました。
お店のルールとして
「5日以内に入金してください」
と書いてあるので、それをすぎた時に確認メールを送ったところ、入金があり、
「なるべく早く送ってほしい」
というメールが来ました。
時期と商品内容からして、Father’s day(アメリカの父の日も、日本と同じ6月第3週です)の贈り物ではないかと思うので、急いだのでしょう。
急いでいるのに入金が遅れたということは、かなりお忙しい方なのかもしれません。
この時期に忙しいということは、もしかして医療従事?運搬業?薬屋さん?などと想像してしまいました。
もしかしたら、ただのうっかりかもしれませんが。
一つの商品から深まるつながり
前に、私が筆で書いた色紙が売れなかったことを書きましたが、後日嬉しいことにアメリカの男性が購入してくださいました。
この方は私の作品と同時に、和柄をあしらった小箱を2つと、桜模様の手拭いも購入してくださいました。
きっと日本のものが好きなのだろうな、と思います。もしかしたら、お部屋には日本風のものがたくさん飾られているかもしれません。
またこの方は、私のお店をお気に入り登録してくださったので、これから新商品が入荷されるとお知らせがいくようになりました。
メールを開いた時に
「お、また和風の良い商品が出たな」
と思っていただけるよう、しっかり商品選定をしたいと思います。
もう少し運営に慣れて時間ができたら、購入してくださったお客様方に
「商品はいかがでしたか?」
というメールを送ってみようと思います。
「こんな商品を探しているなどのリクエストはありませんか?」
とも。
一人ひとりのお客様と交流が続けられたら楽しいだろうなと思います。
でも、一方で、効率的にせざるをえなくなって、自動的にThank youメールを送ったりするくらいお客様が増えると嬉しいなとも思います。
今日は午後から、貿易の先輩たちとオンラインでお話をします。お店の方向性を決めるお話をうかがえるかもしれないと期待しています。
あなたはどんな時に想像力を働かせますか?
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