〔地域活動講演会で学んだ事〕
今月はスポーツトレーナーの話
八女では毎月1回、地域活動講演会が開催され、八女や近辺で面白いことをしている方がお話をしてくださいます。
先日は、お隣筑後市でパーソナルトレーニングジムを経営されている、世界を旅したスポーツトレーナー、上野琢也さんのお話を聴きました。
上野さんがトレーナーを目指したきっかけは、中学、高校の学生時代に得た苦い経験だそうです。
中学生の頃、駅伝の弱小チームの地区優勝に貢献しながら、風邪をひいたために県大会に出場できませんでした。
高校生の時はサッカー部で活躍しながら、怪我が多く、満足のいく選手生活を送れませんでした。
そういう経験から理学療法士の資格を取得し、病院でリハビリの仕事をしました。
リハビリの仕事はその後とても役に立ったそうですが、仕事はきつく(仕事以外にも様々な活動をされていました)、
「何のために働いているのだろう」
という気持ちが強くなった時にイタリアに勉強に行く機会を得たそうです。
そこのプロサッカーチームを知り、選手の育成環境の差に驚くとともに、
「日本の働き方、日本の指導が当たり前だと思っていた自分はヤバイ」
と感じたのだとか。
高校時代のサッカー部の仲間の半数以上が海外留学経験をしていた影響もあり、
「海外に行きたい」
「海外のスポーツ育成環境を生で見たい」
と思って世界一周をしたということでした。
興味深かった各国での話
各国での話は興味深かったです。
- ロシアではW杯を生で見て感激したけれど、席は高く、決勝になると1席25万円にもなるという話。
- 中国には卓球小学校があって、そこの時間割は午前中は授業、午後は卓球。子供たちは『住み込み』で卓球に打ち込み、実力が下がるとやめさせられるという話。
- スペインのサッカーに関しても中国と同じようなシステムが見られたそうです。
- タイではムエタイの試合がギャンブルになっていて驚いた話。
- カースト制度のあるインドでは、低い身分から脱却する手段としてクリケット選手を目指す人々がいるという話。
- フランスではサッカースタジアムが火事になるくらい、観客が熱狂するという話。
- ドイツのスポーツ界には活躍している日本人(八女出身の方もいるそうです)が多くいるという話。
ぼったくられたこと、ストリートチルドレンに物を取られたこと、帰国した時に日本人の表情が暗くて衝撃を受けたこと等は、セブで暮らしていた私にもよくわかる話でした。
やるべき事が明確に
世界各国を見てきて、自分のやるべきことが明確になったという上野さんは、
『才能を最大限に発揮し悔いなく選手生命を全うするアスリートの育成』
を理念とし、今後は教室を開いたり、幼稚園や小学校や企業でストレッチやトレーニングを教えるという目標をもっておられます。
トレーニング指導はもちろん、メンタルの部分、考え方の部分も指導できるように勉強中だとか。
向学心と行動力にあふれる27歳の青年のお話に、大いに刺激を受けました。
あなたは上野さんのお話から、どのような学びを得ますか?
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