〔母の様子を見て思う〕
母との面会
先日、母の面会に行ってきました。
母は脳腫瘍発症で2回手術を受け、左半身にやや麻痺が見られますが、介護施設で楽しそうに暮らしています。
特にデイサービスで行っている脳トレが大好きで、会うと
「さんずいに少ないに魚でなんて読むんかね?」
等と、質問責めにされます。
ただ、足が弱ってきていているため歩行器があった方が良いだろうということで、今回、レンタルした歩行器の使い方を教わりました。
母と会うたびに、
「そうあっては欲しくはないけれど、これが最後かもしれない」
という気持ちで接するようにしています。
「感謝の気持ちを伝え損ねた」
「もっとやれることがあったのではないか」
等の後悔がないようにしたい気持ちがあるからです。
それと、いつ脳腫瘍が再発するかわからないので、覚悟しておく気持ちもあります。
今までと違う
今回も、母の好きなお寿司を食べに行き、帰りに買い物をするためにお店に寄りました。
ところが、今までと違い、買い物の途中で
「疲れたから部屋に戻って休みたい」
と言い出しました。
今後、もっと体力がなくなって、外出することもできなくなっていくのかなと考えると、今までの
『ドライブ→外食→ショッピング』
というデートも、あと何回できるかわかりません。
介護施設からの帰り道、もしも外出できなくなった時にはどうするのがよいか考えながら運転をしました。
好きなお寿司を持って行って一緒に食べ、思い出話をしたり、アルバムを見たり。
マッサージやお化粧をしてあげるのもいいかも……映画を観る体力はあるかしら……。
10の恩
ブッダは
「親には10の恩がある」
と言いました。
- お腹の中で育ててくれた恩
- 苦しみに耐えて産んでくれた恩
- 誕生を喜んでくれた恩
- どんな時間帯でも乳を与え育ててくれた恩
- おねしょで濡れたところに自分が寝て、温かいところに寝かせて育ててくれた恩
- 汚いものを替えたり、洗ったりしてくれた恩
- 自分は苦しんでも、子供の幸せを優先してくれた恩
- 自分に不利になることでも、子供のためにしてくれた恩
- 遠く離れていても心配してくれた恩
- 子供が高齢になっても想い続けてくれる恩
私は特に、小さい頃に可愛い洋服を手作りしてくれたことと、教員を辞める時にも海外に移住を決めた時にも私を信頼して応援してくれたことに感謝をしています。
母と一緒に居られる時間をできる限り長く幸せに過ごしたいと願っています。
あなたはどんなことに親の恩を感じますか?