鳩も疲れる

【7年前には何をしてどんなことを感じていましたか?】

〔7年前と今とではどんな変化が?〕

教師の意識アンケートから今日をのぞいてみると

今、オンラインスクールの準備のために、書きためたブログやメルマガの記事を整理しています。
今日、私がまだ現役だった2012年の今頃に書いたブログの記事を見つけました。
題名は『教師の意識アンケート』で、NPO法人 日本標準教育研究所から出された『小学校教師の意識についてのアンケート 第1回 教師の仕事』について書いた記事です。
今から7年前の小学校教員の意識を見ていきましょう。

立ち尽くすペンギン

教師になった理由で多かったのは次の2点。
・子どもと触れ合いたいから(45%・複数回答あり)
・恩師のようになりたいと思ったから(42%・複数回答あり)

ところが現実は次のようなもの。
・時間的に忙しい(76%・複数回答あり)
・精神的にゆとりがない(50%・複数回答あり)
・保護者から批判される(29%・複数回答あり)
こんなはずではなかった!と感じている教師が多いようです。

その他、教育行政との関係、授業づくり、子どもとの関わり方、服務関係、管理職との関係、地域との関係など大変だと感じていることがたくさんあるようです。
理想と現実に「ちがいはなかった」と答えた人はわずか4%でした。

この記事に続けて、私の周りで保護者から出た文句として挙げられていたのが、次のようなもの。
・朝起きられない子どもを先生が電話で起こしてくれない
・集合写真で自分の子が真ん中にいない
・学芸会で自分の子が主人公になれなかった
・宿題の量が少ない
・宿題の量が多すぎる

これらを見ると、今私に寄せられるコメントやメッセージと、内容が全然変わっていないのです。
つまり、7年前にあった問題が、解決されていないということです。

学校は現在危機的状況 

学校教育で一番大切な『子供とのコミュニケーション』がとれないほど忙しく、学校現場に幻滅していて、自分の将来にも不安を感じて過ごしている先生たちが、子供達にとって素敵なお手本になれるとは思えません。

神戸の小学校教員たちによる同僚暴行事件発覚以来、「パワハラを受けた」「パワハラを受けている」と発言する先生たちが、私の周りにもいますし、メディアでも取り上げられています。
日本の学校教育制度は、子供たちはおろか、希望をもって教師になった若者を育てることもできていません。

猫も疲れてぐったり

私にできることは何か

7年前の今頃、私は、
「4月、希望と期待に満ちた目をして挨拶していた新任先生が、だんだん疲れた表情になっていくのを見るのは辛いものがあります」
と書きながら、後輩たちを助けることができませんでした。

このブログを読んで、現場から離れた今だからできることを見つけ、志ある先生のためにできることをしていきたいと、改めて思いました。


あなたは7年前、何をし、どんなことを感じていましたか?

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