『2019.3.10の相談〜お手伝いってしなくちゃダメ?』
私はあまり『絶対』という言葉を使いませんが、お手伝いに関しては
「絶対にした方がいい!」
と考えています。お手伝いは将来生きていくために必要なことをたくさん学べるからです。
自分自身の経験、親としての経験、教員時代に見てきた児童のことを思い返しても、お手伝いをすることには大きな意義があると思っています。
「勉強の時間を削りたくない」
「習い事などで忙しいから」
と家事をさせない保護者さんを見かけますが、子どもの大切な機会を奪ってしまうなんて、もったいないことです。
私はむしろ、勉強よりもお手伝いの方が、役に立つ学びになると考えています。
《親子の会話例》
(大人)年度末で忙しいから、お風呂の掃除、分担してよ。
(子)えー、やだよ。野球の練習で疲れて帰ってくるんだもん。
(大人)練習から帰ってすぐお風呂の掃除をして、お湯をためて入れば、あなたもすぐきれいになれるじゃん。
(子)うーん、確かに。お風呂掃除って、大変?
(大人)そんなに大変じゃないけど、遅く帰ってきたらすぐ夕飯作りを始めたいから。
(子)そうだね。毎日のことだから習慣にしちゃえば大丈夫かな。
(大人)そうでしょ?あなたは継続力があるもんね。それで野球も成果を出してるんだもんね。
(子)わかった。頭の中で練習の反省をしながら掃除するよ。
(大人)えらい!じゃあ明日はあなたの好物のハンバーグを作るね!
お手伝いをすると将来、自立をした時に役に立ちます。それだけでなく、お手伝いを通して様々な知識や知恵を得られます。特に料理は、食材の旬を知ったり、栄養について考えたりするのに最高の教材です。
買い物は、金銭感覚を養うこともできます。お手伝いをすることで、上手にできるようになった時の達成感が味わえ、自信もつきます。お手伝いを続けることで継続力もつくでしょう。計画力、段取り力なども身につきます。
始めは仕事の仕方を覚えるのが少し大変かもしれませんが、家事をすることは一生必要なものですから、子ども時代にできるようになり、習慣化しておくと良いですね。
家族のコミュニケーションにもなることでしょう。
子どもたちには、ぜひ様々な家事にチャレンジして、たくさんのことを学んでほしいと思います。
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