ネガティブな思考に囚われないようにすること
〈無意識状態とネガティブ傾向〉
私たちは1日のうちに
ポジティブ思考とネガティブ思考の間を
行ったり来たりしているそうです。
何度か書いてきましたが、
人間は無意識でいると
危険回避のために
ネガティブ思考になるようにできています。
有意識と無意識の比率は 5 : 95 といわれています。
ですから、よほど気をつけていないと
ネガティブ思考に引っ張られてしまうことになります。
〈心配事の連鎖がネガティブ思考を呼び込む〉
そこで私は今は意識して
できるだけポジティブ思考でいるように心がけていますが、
教員時代は出来事に反応して
よくネガティブ思考にとらわれていました。
例えば学校では以下のような心配事が毎日のように出てきます。
「A君とB君の喧嘩、一応おさまったけど大丈夫かな」
「風邪が流行っているけれど、行事は開催できるだろうか」
「今日の図工の準備が十分できてる気がしない……」
などなど。
私は妄想癖があるので、
これがマイナスの方に働くと、
「A君、B君、ちゃんと納得してるかな」
「A君、B君の家に電話しておかなくちゃ」
「A君のお母さん、心配性だから話が長くなるかな」
と、不安が不安を呼んで、
時には誰かに話しかけられても上の空などということも。
このように、エネルギーが低くなると、
思考力もコミュニケーション力も低下することになります。
〈ポジティブ思考への転換に必要なこととは〉
これをポジティブ思考にもっていくには
『A君とB君の喧嘩』を
厄介ごと、自分の指導力不足、保護者のクレーム、他の子への悪影響
などのマイナス面と結びつけるのでなく、
プラスに捉えることが必要でした。例えば
- いつもおとなしいA君が自分の思いを表現できて良かった
- 陰湿ないじめなんかより、堂々と喧嘩できる方がいい
- 悪口がどんなに人を傷つけるか、他の子にも考えてもらうチャンス
- この喧嘩を機会に、二人が仲良くなる可能性もありそう
などなど。
これらの状況を踏まえた上で、気持ちを切り替えて
ポジティブ思考でいると、
ぐるぐる同じところを回っていた思考が
一気に自由になる感じがします。
以上のように、プラスのエネルギーは
問題解決能力や発想力、決断力を向上させます。
担任がポジティブ思考でいると
子どもたちも安心できますね。
〈現職の先生たちに必要不可欠なスキルセット〉
これらのことが教員時代にできていたら、
もっと子どもたちに
良い影響を受けてもらえたのにな、と思います。
ですから、現職の先生たちに、
ぜひ感情コントロール法を学んでいただきたい
と考えているのです。
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