子どもの自己コントロール力協会

【感染症対策をどうしていますか?】

清潔なマスクと除菌スプレーは必需品

〔絵に描いた餅では機能しない〕

アクションプランにも記述があった

新型コロナウイルス感染症が広がる中、昨年12月に政府のSDGs推進部から出された『SDGsアクションプラン2020〜2030年の目標達成に向けた「行動の10年〜」の始まり』を読みました。

SDGsは2030年までに持続可能な地球、より良い世界をつくることを目指す国際目標で、SDGs推進部には全国務大臣が構成員として所属しています。
目標の2030年まで10年となった今年のプランの中で政府は、『あらゆる人々が活躍する社会』『森林、海洋等の環境の保全』等8分野について、具体的な取り組みを掲げています。この8分野の中の②は『健康・長寿の達成』で、データヘルス改革の推進等6つの項目が書かれています。
この中の4つ目が「感染症対策等医療の研究開発」、まさに今、日本、世界が目の当たりにしている課題です。

実用的に考えられていると思ったが

ここに書かれているのは「健康危機対応能力強化に向けたグローバル感染症対策人材育成・ネットワーク強化プログラム」というもので、大学や大学院、国外機関が連携してアフリカの支援をするという内容です。

この時点で日本を含む世界中に感染症が広がることは予想されていなかったので、当然新型コロナウイルスに関わる記載はありません。
けれども、感染症が広がったときにどこがどう動けば良いのか等、危機を予防する手立てはもっと考えられているものだと思っていました。

例えば学校現場では新年度会議の中で、危機管理に関する話し合いをします。
問題が起きた時には誰が目の前の判断をする責任者になるのか、誰が全体を見るリーダーになるのか、どのような分担で子供たちを守るのか、誰がどこに連絡をするのか等々を考えます。
インフルエンザやノロウイルスの流行も想定して、予防方法はもちろん、感染者が出た時に子供たちにどういう指導をするか、学級や全校でどういう対応をとるか、どういう基準で学級閉鎖をするか等が詳細に決められています。
そして、それをもとに、年間を通して子供たちと防災訓練、不審者対応訓練等を行います。

一方、政府は3月5日の新型コロナウイルス感染症対策本部の発表で、海外からの入国に関することとマスクのことにしか触れていませんでした。

長期的な視点なしには応用できない

目の前のことも大事ですが、長期的にみてどこがどんな拡大防止対策を講じているか、どこがどんな開発研究を進めているか、もっと情報が欲しいと思います。

感染症対策人材育成はどこまで進んでいたのでしょうか、感染症対策ネットワークは今機能しているのでしょうか。
『SDGsアクションプラン2020』の感染症対策が、実際に起こっている特定の事例だけを取り上げており、同じような問題が起きた時には通用しないものだったということがわかり、残念に思います。
今回の感染症拡大を教訓に、『SDGsアクションプラン2020』についても見直しをかけていく必要がありそうです。

あなたはどのように感染症対策をしていますか?

モバイルバージョンを終了