〔人生の旅路にも想定外を織り込む〕
コロナ禍がもたらした事態
以前、自分の人生の目的を想定し、そこから逆算して目標を決めていくということを書きました。
私は自分の人生についても、会社経営についても、そのようにしていたのですが、今回の新型コロナウイルス 感染症拡大を受け、これは想定外だったなあということを考えていました。
目的からの逆算ではない夢実現法
そんな折、『SDGsビジネス戦略〜企業と社会が共発展を遂げるための指南書』(日刊工業新聞社)の著者である、ピーターD.ピーダーセン氏のお話を聞きました。
ピーダーセン氏は、
「SDGsの実現には『バックキャスティングで考えることが必要』ということで、目的からの逆算、逆算と言われているが、そうではない」
と述べています。『バックキャスティング』にはメリットも多いけれど、解決方法に不確実性が高くて実現が困難のものが出てくる、理想の未来像がしっかりと共有できないと結束することができない、短期的なアクションに向いていない等のデメリットもあるということです。
「私たちの正しいバックキャスティングの使い方は、未来からの逆算ではなく、常に〈未来のあるべき姿〉を忘れないことだ」
と、ピーダーセン氏は言っています。
以下は、ここで紹介されていた、SDGs実現に向けた取組計画の作り方です。
- 未来を起点にあるべき姿を設定する
「未来を起点」に現在のリソースや過去を一切気にせずに、理想の未来だけを考えて、いつ、どのような姿かを具体的に書き出す。 - 課題と可能性を洗い出す
未来のあるべき姿を実現する為の、課題と可能性を書き出す。 - 必要なアクションを出し切る
時間軸や実現可能性を気にせずに、必要なアクションをできる限り多数上げていく。
確実なものや正解はないので、実現可能かどうかなどは考えず、とんでもないようなアイディアも出していく。 - 時間軸に配置する
あるべき姿を忘れず計画を立てる
最大のポイントは逆算ではなく「未来のあるべき姿」を忘れずに、トライ&エラーを繰り返して実現を目指すことだそうです。
②で課題を出すときに、今回のような感染症拡大や自然災害等も視野に入れ、
③でそれに対するアクションを考え、人生計画を立て直したいと思います。
あなたはどのように人生の計画を立てますか?