子どもの自己コントロール力協会

【どんなフードロス対策をしますか?】

フードロスは大きな問題

〔フードロス問題にスポットが〕

悲鳴を上げた給食業者

コロナウイルス感染症の影響は各方面に出ていますが、その一つが給食業者です。

安倍首相による突然の小中学校ならびに特別支援学校臨時休校要請を受け、多くの学校が臨時休校を決めました。当然給食はキャンセルされ、3月の修了式まで給食の食材を提供する計画だった納入業者が悲鳴を上げています。

3月分の食材はすでに発注してしまっており、中には日持ちしないものもあります。その額は規模にもよるでしょうが、私が話を聞いた業者は5千万円の損害だと嘆いていました。
給食の納品の売り上げで成り立っている会社などは、補償がないと厳しいでしょう。

フードロス対策が絶賛される

以前、『現代社会が抱える問題は、ジグソーパズル型からルービックキューブ型に移行している』ということを書きました。
つまり、理想の姿に向かって手順を明確にすれば課題解決が可能だった時代から、様々な要素が絡み合って、ある課題への対策を打つと多方面に様々な影響をもたらす時代になっているということです。
今回の臨時休校要請は、これを打ち出したらどの方面にどのような影響が出るかというシミュレーションが、きちんとできていなかったのではないかと思います。

そんな中、水戸の納豆メーカーだるま食品が、給食に出すはずだった納豆をお客さんにプレゼントして、話題になりました。
廃棄はもったいないからと、フードロス対策で商品を買ってくれた人に配ったのです。
10日くらいでなくなることを想定していたのに、Twitterが反響を呼び、配布初日ですべてなくなったのだとか。
お客さんも喜ぶし、業者も宣伝になるし、何より食品を無駄にせずにすむ素晴らしいアイディアだなと思いました。

フードロス対策は喫緊の課題

消費者庁のサイトによると、日本では、年間2,759万トンの食品廃棄物が出され、このうちフードロス(まだ食べられるのに廃棄される食品)は643万トンにのぼるそうです。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた食糧援助量の約1.7倍の量です。

私がセブに住んでいる時には、外食をすると食べ残したものをドギーバッグで持ち帰りました。
レストランで出される一人前の量が多いので食べきれないことが多々ありましたが、どのお店にもドギーバッグが用意されており、店員さんに言うとすぐに持ってきてくれました。

日本でも、注文した料理が思ったよりも盛りがよくて食べきれなかったという経験がありますが、食中毒を出すと名前に傷がつくということで『持ち帰りお断り』のお店が多いようです。
ですから私たちの側が、衛生に気をつけ、冷蔵、加熱をしっかり行って、食中毒を出さないようにする必要があると思います。
そしてお店が安心してドギーバッグを準備できるようになれば、食品ロスはだいぶ減るのではないかと考えています。


今回、給食の食材がフードロスにならないよう、アイディアを出し、協力し合いたいものです。

あなたは、どのようなフードロス対策をしますか?

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