子どもの自己コントロール力協会

【自己肯定感UPのため何をする?】

個性全開のジャンプ

〔子供の大事な心を育むために〕

幸福度世界一の国にあるもの

日本の小学校になくて、幸福度世界一のオランダの小学校にあるものとは?
『DIAMOND online』2月8日付の記事にこのような問いが載っていました。
あなたは何だと思いますか?

オランダの小学校にあるもの、日本の小学校にないもの……選択肢?自由?と色々と考えていたのですが、ここでの回答は『自己肯定感』でした。

確かに日本の学校教育では、褒められることが少ない(昔に比べると増えたと思いますが)、認められることが少ない、話を聞いてもらえない、誰かと比較される、ということが多く、自己肯定感を下げる方向へ下げる方向へといきがちです。
実際に『子ども・若者白書』の調査でも、日本の子ども、若者は諸外国と比べて、自分を肯定する意識や自分を誇りに思っている割合が低いという結果が出ています。

教育が助長する自己肯定感の低さ

自己肯定感の低さはやる気を失わせるし、思ったことを人に伝えられないなどの生きづらさを生みます。
人間が成長する時に必要な自己肯定感ですが、それをなかなか育むことができないのは、やはり教育現場の多忙が原因だと私は考えます。

一人一人の子供が良さを発揮する場面はたくさんあるけれど、大人の側にそれを見つける余裕がありません。
画一的な仕組みの中で、子供たちを枠の中に入れようとせざるを得ません。
話をじっくり聴いてあげる時間もなければ、そういう仕組みへの疑問を解決するべく考える余裕もありません。

成功体験を大事に自分たちで考える

この記事の中で紹介されているオランダの学校では、
「走るのが苦手な子は競走する時、スタートの位置をゴールに近い方へずらす」
ということを、みんなで決めたそうです。
努力をすれば成功できるという経験をさせ、成功体験を積ませているのだろうと、記事の筆者は分析していました。
別のスポーツでも本来のものとは違うルールが提案されるなど、みんなが楽しめるようにといつも考え合っているそうです。

この記事を読んだ時に思い出したのは、私が教員時代に受け持った、肢体不自由児がいたクラスのことでした。
その子は車椅子生活でしたから、体育の時間には特別な配慮が必要でした。当然、運動会の各種目にも配慮が必要です。
その子が参加できるように、各種目に工夫を凝らしました。
オランダの学校と同じように、スタートをずらすということもしました。
そしてそれに対して、
「ずるい」
と怒るような子や保護者はいませんでした。

障がいや苦手を個性と受け止める

障がいを個性と受け止め、障がいを抱えた人でも生活しやすい環境をつくろうという取り組みが、日本でもだいぶ進んできたように思います。
それと同じように、苦手も個性と考えるならば、
「走るのが苦手な子はスタートをずらす」
ということがあってもいいように思います。

現在の運動会は勝敗が関わっているため難しい面もありますが、それも含め、日本の学校教育の内容は、全体的に見直しをし時代に合わせて変えていく必要があると考えています。

自己肯定感が育まれればすぐにオランダのように幸福度が上がるとは限りませんが、少なくとも今よりは、生きづらさを抱える人が減ると思うのですが、いかがでしょうか。

あなたは自己肯定感を高めるために何をしますか?

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