『2019.2.6の相談〜学校に行かなくちゃダメ?』
あなたは
「学校に行きたくない」
と思ったことはありませんか?
私は小学校から大学まで、どの時代にもそう思ったことがありました。友だちとケンカをした時、苦手な授業や行事がある時、時には理由もなく。
「学校に行くのは時間の無駄、家で好きに過ごしたい」
と思っていた時期もありました。
けれども嫌々ながらも登校していたのは、学校には行くのが『当たり前』で、行かないのは『悪いこと』というような風潮があったからです。
今では
「学校に行かない選択もあり」
という意見も聞かれるようになりましたが、おそらく多くの人は昔と同じように、学校には行くのが『当たり前』と考えているのではないでしょうか。
《親子の会話例》
(大人)A君は学校に来てる?
(子)うん。でも、図書室で勉強してるよ。
(大人)仲良しだから心配だね。
(子)時々、図書室に行って話したりするんだ。先生とも話してるよ。
(大人)先生が苦手で学校に行きたくないんじゃなかったっけ?
(子)なんかね、そうじゃないかも……って自分で言ってる。
(大人)そうかあ。でも、元気に学校に来てるなら、とりあえず安心。
(子)うん。先生がね、みんなに「早く戻ってきてなんて言って、プレッシャーをかけないように」って話したから、ぼくも気をつけてるんだ。
教員時代、登校拒否の子どもを数人受け持ちました。理由は様々で、複数にまたがっている子もいれば、理由がはっきりしない子もいました。
学校では、『早期対応』『保護者との協力』『校内での連携』など、登校拒否対応の研修をし、不登校気味の子がいれば、個人に合わせて時間をかけて取り組みます。
けれども当時を振り返って思うのは、いずれも子どもを登校させることを目的とした取り組みで、子どもの気持ちや実態に寄り添ったものではなかったということ。今は、登校拒否の理由によって対応は変えるべきだったと思うし、必ずしも学校に行かせなくてもよかったと思っています。
熱心に対応すればするほど、子どもや保護者の自己肯定感を下げることになっていた事例もあったように思います。
登校拒否は決して悪いことではなく、その後の人生にとって良い経験になることも多いということを、もっと多くの方々に伝えていきたいと考えています。
メルマガ【毎日しあわせ人生教育】の申込はこちらから