〔学校開放に学ぶ〕
地域住民としての関心
私が住む八女市には学校開放週間があり、その期間は保護者だけでなく、地域住民が自由に学校を訪問して参観することができます。
私も地元小学校の開放日に出かけてみました。
昼食を食べてから家を出たので、学校はちょうどお昼休みの時間。
広い校庭で6年生が1年生たちと大縄跳びをして遊んであげていました。
他の子達も、学年や性別関係なく、グラウンドじゅうを走り回って遊んでいます。
私の近所の子達が元気一杯に外遊びをしているのを見ていつも感心しているのですが、学校全体がこんな感じなのだなと思いました。
学校の中に一歩入ると、会う子供たちがみんな立ち止まって
「こんにちは!」
と、元気な気持ちの良い挨拶をしてくれます。
この挨拶だけで、ああ、この学校は大丈夫(落ち着いて子供たちを育てる環境にある)と思いました。
学校を一回りしましたが、昼休み中なので教室にはほとんど子供がおらず、掲示してある書道作品や学習の成果物をゆっくり見て回ることができました。
学校図書館にだけはたくさんの子供たちがいて、楽しそうに本を選んでいました。
校長室にて
やがて、『説明会』の時間になり、広い校長室に通されました。
八女市は学校選択制をとっているので、新1年生の保護者がどの学校へ子供を入学させるか判断するための説明の時間を、各学校で設けています。
「私は新1年生の保護者ではないけれど、移住してきたので地域の学校のことを知りたいと思って来ました」
と話すと、快く入れてくださいました。
校長室で約1時間お話を伺ったのですが、学校の重点目標に、私が
「これは外せない」
と考えている
- 『子供の主体性の育成』
- 『信頼関係の構築』
が入っていたので、教育理念が近いなと感じました。
この校長先生は学ぶことが大好きで、講演会などがあると福岡市の方まで行って話を聴くのだそうです。
ですから、古い考えに凝り固まっておらず、とても話が合って、楽しい時間になりました。
八女市はIT環境の充実に力を入れているということは聞いていましたが、教員数も余裕をもって配置されているそうです。
「これにはとても助けられていて、子供たちに丁寧な指導ができます。だから挨拶などの基本的なことをしっかり教えられるのです」
と校長先生はおっしゃっていました。
行き届いた教育は人員の適正配置から始まる
広報の資料を見ると、八女市は全国学力テスト(私は廃止を望んでいますが)でも、かなり良い結果を出しています。
立花町ご出身で、
「本気で地域に開かれた学校をつくりたい」
とおっしゃる校長先生に、
「私も、『地域のおばさん』として何かできることがあればさせていただきたいです」
というお話をして帰って来ました。
IT版働き方改革で若者の多い街へ
今回印象的だったのは、地域の方々の
「若い人には地元に残って欲しい。でも若者はしっかり教育を受けて広い世界を知れば知るほど外に出たがる」
というお話。
私は、立花町のようなのどかで美しい町に暮らし、パソコン1つで仕事ができる今の自分の生活をとても幸せだと思っています。
これからはますます場所と時間を選ばない仕事が増えてくると考えるので、地元を拠点にネットを使って活躍するような人材が育っていくのではないかなと思いました。
あなたはどんな特色のある学校を望みますか?