〔オンラインカフェを勧める理由〕
長年抱き続けた疑問
前回ご紹介したオンラインカフェは、子供や私たち大人の『あり方生き方』を考えるカフェです。
私は小学校教師を17年半やりましたが、その中でずっと
「学校で教えることって、これで良いのかな?」
と疑問を抱いていました。
確かに、小学校で習うことは基礎的な知識で、その後何かを専門的に学んでいく時に必要になることばかりです。
浅く広い学びは、自分がやっていきたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。
けれども多くの子供たちには、学ぶ意欲や、何のために学んでいるのかという目的意識がなく、授業は、暗記したことをテストで再現するゲームになってしまっています。
木に例えると、全体はきれいに並んで植わっているけれど、根幹の部分が貧弱で、枝葉ばかりが茂っており、少し風が吹くなどの外的影響があると大きく揺らぎ、時には根っこごと飛ばされてしまったり、ぽっきり折れてしまったりするのが、学校教育で育てている子供ではないかと思うのです。
文科省もこれではいけないと考えたのでしょう、根幹にあたる部分を強化しようとして、新指導要領では道徳を『特別な教科』とし、検定教科書を導入することにしました。けれどもそれを教えるのが根幹の貧弱な大人であれば、道徳の時間が今までと変わることはないのかなと思います。
指導案や教育書で仕入れた知識、どこかで聞いた誰かの考え、狭い範囲の中での経験、要領よく表面を取り繕う技術……教員時代の私はそんなものしかもっていませんでした。
だから、できるだけ有意義な授業にしようと努めつつ、どれだけ子供たちの心に届く内容にできているのか、いつも自信がありませんでした。
道徳の授業といえば、授業用に制作されたテレビ番組を観たり、用意されたお話を読んだりして、感想や意見を述べ合うもの。そして子供たちは、どう言えば先生が喜ぶかを探って、本音でない発言もする。
これが17年半教員を勤めた私がもっている、道徳の授業に対するイメージです。
ESDは道徳の轍を踏まないように
道徳は人としてのあり方や生き方を考える哲学的なもので、その学びは、他の教科学習以上に一人ひとりの理解度、経験、吸収するタイミングに、大きく左右されるものだと考えます。
そしてそれは学校だけでなく、家庭、地域でも日常的に学んでいくものだと思います。
私は、ESD(持続可能な地球をつくる担い手教育)を広めたいと考えた時に、同時にこの根幹部分を学び合わないと、結局は教員時代の道徳授業と同じになってしまうと思いました。
そこでつくったのがオンラインカフェです。
溢れる情報の中で混乱しがちな生活の中で、教員も保護者も地域の人も、普遍的に学ぶべき哲学や成功法則などを一緒に学んでいけたら嬉しく思います。
あなたはどのように、あり方生き方を学びますか?
地球の未来を担う子供たちに伝えたいことを考える、オンライン上のカフェです。
4月スタート予定でモニター様限定で公開していましたが、今回、臨休中の子供たちの様子を知って必要を感じたので、メルマガ読者の皆様に一足早くご案内いたします。
『大人が変われば子供も変わる かえるカフェ』