〔社会教育主導の合同運動会〕
子ども体験塾12月の行事
先日は、私がボランティアで指導員をしている、子ども体験塾の行事がありました。
これは八女市内6つの地域にそれぞれある、小学生に様々な体験活動を提供する取り組みで、わが立花町では1~6年生、約70名が所属しています。
私が現在、子供たちに「先生!」と呼ばれている唯一の活動です。
さて、12月の体験活動は、6つの地域の体験塾生が一堂に会しての合同運動会でした。
日曜日の開催だったので一部の学校行事や他のイベントとも重なり、全員の参加にはなりませんでしたが、中規模校の全校児童数くらいの参加がありました。
運動会では
各地区ごとに参加受付をし、全員でラジオ体操をし(福岡弁のかけ声で楽しかったです)、アイスブレイクでグループ作りをしました。
その後、8つのグループに分かれて競技が始まりました。
お尻で風船を割るリレーや、だんだん本数が増えていくペットボトルを抱えて走るリレー、ちょっと変則的なルールの玉入れ、小さな玉を板に乗せて送っていくゲームなど、どの学年でも楽しめ、かつ力を合わせて取り組まないと勝てない競技が用意され、とても盛り上がりました。
社会教育で行うメリット
市内15校の児童たちが混ざって楽しそうに活動している姿は見ていてとても微笑ましく、他校の児童とも仲良くなれる、良い取り組みだなあと思いました。
これを学校単位でやろうと思ったら、時数の関係、交通手段、評価等が大変ですし、他の学校と比べられるので事前事後の指導も必要になってくると思います。
社会教育で行えば、休日に開催できるし、保護者の責任で連れてこられるし、評価や事前事後活動をしなくて良いので子供も気軽に参加できます。
よく観察していると、
- 競技のルールが徹底していない
- 積極的に他校児童と関われない子がいる
- 自分の競技を終えた後、応援せずに遊んでいる子たちがいる
等の行動が見られましたが、そこは学校と違い、口うるさく言う必要もありません。
あくまで楽しく交流することが目的なので、少々ルールを間違う子がいても誰も文句を言いません。
競技に出ない時に1人でいたい子は1人でいれば良いし、無理に応援しなくても良いのです。
とはいえ、お弁当を食べる時に行儀の悪い子を注意したり、遊びが過熱して暴力になりそうな時に仲裁に入ったりということはしましたが。
これまでいた地域では、保護者が中心になって活動する子供会、少年団活動、イベントごとに子供を集める活動等は見たことがありますが、こうして年間を通して社会教育と地域とが子供たちに体験活動をさせるという活動は見たことがありませんでした。
キャンプ、施設見学、自然体験、ボランティア活動等、内容も多岐にわたり、年度始めに登録した子供は、保険料数百円とお弁当や飲み物を準備すれば参加できます。
学校に負担をかけない、こういう活動がもっともっと広がれば良いなと思います。
地域ぐるみで子供の成長を見守るというメッセージ
学年の違う個性豊かな子供たちを危険がないように指導するのは本当に大変だし、充実した内容を企画立案して準備するのも大変ですが、
「こうして地域みんなであなたたちの成長を見ているよ」
というメッセージは体験活動そのものにも勝る価値をもっていると考えます。
あなたの地域では、子供に関わるどんな取り組みがなされていますか?