『2019.3.31の相談〜苦手な匂いをどうすればいい?』
私が受け持った子の中に、嗅覚過敏の子がいました。マジックの匂いやワックスの匂いがダメなので、学級ではそれらを使わないようにしました。
でも、本人がわかっているものは
「これが苦手です」
と言えるのですが、初めての物に触れる時には、それが苦手なものかどうかわからないので、ちょっと注意が必要でした。
嗅覚過敏は病気ではないようですが、頭痛や吐き気がしたり、ひどい時にはパニックになったりします。
本人ではどうしようもないので、
「我慢しなさい」「わがままを言わないの」
という対応はしないように気をつけたいものです。
《親子の会話例》
(子)今日の給食の時、A君、具合が悪くなっちゃった。
(大人)また?大変だね。
(子)一つ一つのメニューは大丈夫だったんだけど、匂いが混ざって気持ち悪くなっちゃったんだって。
(大人)繊細だねえ。
(子)うん。美味しいメニューだったんだけどね。
(大人)あなたはなんでも美味しく食べられるからね。
(子)A君みたいに敏感だったら、野球できないよ。グローブの匂いも気持ち悪くなるって言ってたもん。
(大人)確かに!グローブの匂いは私も苦手。
(子)えー、いい匂いじゃん!
対応としては匂いのもとに近づかないのが良いのですが、それが無理な時にはマスクをすると少しは良いようです。ただ、マスクにも苦手な匂いのものがあるようなので、気をつけましょう。
好きな匂いのものを持ち歩いて、気分が悪くなりそうな時はそれを嗅ぐというのも良いようでした。
嗅覚に限らず、味覚、視覚、聴覚にも過敏な人がいます。
ハイリー・センシティブ・パーソンというのですが、こういう方は、その特性を活かせることを見つけられると良いですね。
メルマガ【幸せ言葉教育】の申込はこちらから