〔新たなスタートを覚悟できるか〕
友人2人の分かれ道
経営者仲間から聴いたお話。
彼は、新型コロナウイルス感染症の影響で仕事を失った若い友人2人に、自分の仕事を手伝わないかと声をかけたそうです。友人たちはそれまで給料の多くない職場で働いていて、貯金等はほとんどないような生活だったので、収入がなければ大変だろう、少しでも助けになれば、と考えて声をかけたとのこと。
友人の一人は
「失業のショックで落ち込んでる。これからどうしていくか、じっくり考えたい。今は新しい仕事をする気持ちになれない」
ということで断ってきました。
もう一人は
「ぜひお願いします。なんでもします。とにかく今の状況を変えたい」
ということでアルバイトに来ることになりました。
後者の友人は慣れない仕事を覚えようと熱心に先輩たちに質問をして、勤務時間外も独学をしているそうです。
「困っている時に声をかけてもらったから社長に感謝してます。この仕事を続けていくかどうかはわからないけれど、精一杯やります。一生懸命に取り組む時間は、これからどんな仕事をする時にも役に立つと思うので」
と言っているそうです。
2人の今後は大きく違ってくる
このお話を聴いて、
「前者のお友達は精神面や今後の生活が心配なので、せめて市役所に相談に行けると良いですね」
と話しました。
後者の方は、新型コロナウイルス感染症が終息した時に、今の仕事を続けるか別の仕事を探すかはわかりませんが、この期間に、新しいスキルや、厳しい状況を乗り越えたという自信や、真面目に働くという評価等、たくさんのものを得ることができるでしょう。
彼らの人生を俯瞰した時に、新型コロナウイルス感染症に翻弄されているこの数ヶ月をどう過ごすかは、大きな岐路のような気がします。
変化の激しい時代を生きていく時に、変化に柔軟に対応できること、どんな時も自分自身を高めようとする向上心をもてることは大切だなあと思いました。
最後に仲間と、
「緊急事態宣言が39県で解除になったけど、まだ楽観視はできませんね」
「最悪の事態(2回目の拡大、長期化等)も想定しておきましょう」
という話をしました。
我々の最悪予想が外れて、このまま無事に終息に向かうと嬉しいですね。
あなたはどのように変化に対応してきましたか?