〔厳しい状況であればあるほど〕
厳しい現況下で求められているもの
先日、『世界一受けたい授業』に我が八女市立花町出身の五木寛之さんが出演されるというので、普段は観ないテレビを視聴しました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のためか、広いスタジオにマスク姿の五木寛之さんとインタビュアーさんが間をあけて着席し、お話をしていました。
今回取り上げられたのは、22年前に書かれた代表作『大河の一滴』で、そこに書かれた「逆境の乗り越え方」が紹介されました。
戦争を乗り越え、数々の不況を乗り越えてきた87歳の五木さんだからこそ言える言葉は、一つ一つがとても重かったです。
今だからこそ強く心に刻まれる言葉
『大河の一滴』には
- 「濁水をただ嘆くな。どんな時にもできることはある」
- 「極限状態でも社会的ルールを守れる人が最後まで生き残る」
- 「極楽は地獄の中にある」
- 「人はみな大河の一滴。小さな一滴の水の粒にすぎないが、大きな水の流れをかたちづくる一滴であり、永遠の時間に向かって動いていくリズムの一部」
などの言葉が、五木さんご自身の経験や昔からの教えを例にとりながら、わかりやすく書かれています。
この中で私が、自分に足りないなと思ったことの一つが
「本当に辛い時こそユーモアをもつ」
ということ。
本当に凄い人の生きざまを思う
この言葉を聞いて、私はすぐに映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出しました。
この映画の中では、お父さんが幼い我が子を怖がらせないよう、収容所での辛い生活をゲームに見立てて過ごします。
見ているだけでも辛い毎日を、ユーモアで明るくするこのお父さんは本当に凄い人だと思いました。
実際に、アウシュビッツ強制収容所では
「面白い話をして過ごそう」
という人々がいたそうです。
ユーモア、笑いは免疫力を上げるし、人間関係を円滑にします。
辛い状況で暗くなりがちな時にこそ、ユーモアが必要なのだというのはよくわかる話です。
ユーモアのセンス磨きに必要なもの
五木さんのお話からはそれますが、ユーモアのセンスを磨くには、固定概念を捨てて柔軟な発想をすること、観察をすること、引き出しを増やすことが必要なのだそうです。
成功者にはユーモアがある人が多いと聞きます。
私も、ユーモアのセンスを磨く練習をしようかしらと思いました。
五木さんは『大河の一滴』以外にもエッセイをたくさん出されていて、
「逆境の乗り越え方」
というテーマがよく出てきます。
ぜひ、外出自粛中の癒しに、五木さんの著書を読まれてみてはいかがでしょうか。
あなたは逆境をどのように乗り越えますか?