〔地球環境の悪化は待ったなし〕
気候変動は世界的な課題
今日、3月23日は世界気象デー(World Meteorological Day)です。
これは世界気象機関(WMO)が発足10周年を記念し、1960年に制定した国際デーの一つです。WMOは、加盟諸国の気象観測通報の調整、気象観測や気象資料の交換を行っている世界組織で、日本は1953年に加盟しました。
WMO発足から70年が経ちますが、今や気候変動は世界的な課題です。地球上に住むすべての生き物が気候の影響を受けるのですから当然ですね。
世界各国が取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)でも、目標13に『気候変動に具体的な対策を』を取り入れています。
具体的な対策としては、
- 災害への予防や適応
- 気候変動の緩和や適応や影響軽減
- 早期警戒に関する教育や啓発
- 制度機能の改善
等が挙げられています。
15年間で防災に60億ドルの投資をすれば、その期間に起きるであろう災害による3600億ドルの損失を回避できるという数字も出ています。
様々な意見が生まれてくるが
ただ、この気象問題は、調べれば調べるほど反論も出てきます。
高名な学者たちが国連の気象変動に関するデータの不備を指摘しており、例えばフリーマン・ダイソン博士(ドキュメンタリー映画『地球交響曲第三番』に出演したプリンストン高等研究所名誉教授)は、
「気候を理解したというのは、気候学者の思い上がり。科学の話ならたいてい多数意見に従うが、ただ1つ、気候変動の話は違う。科学の目で見るとナンセンスそのもの」
と言っています。
私は、科学的なことも経済的なこともよくわかっていませんが、世界の人々が気候を意識し、環境問題を考え、自分の行動を見直すのは良いことだと考えています。
気候は空気、水、食べ物といった、生物が生きるために必要なものに大きな影響を与えます。
- 生命を守ること
- 生態系の保全
- 健康の増進
- 生活環境の改善
等を視野に入れ、気候リスクの予防・削減のために小さな行動を続けたいと思います。
個人でできることもたくさんある
- できるだけ徒歩や自転車で移動すること
- 不要な電気を消すこと
- 冷暖房の使用を抑制すること
- 環境マークのついた製品を購入すること
- グリーンカーテンを作ること
等、個人で取り組めることもたくさんあります。
余談ですが、私は環境問題というと宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』を思い出します。
この童話は90年前に書かれたものですが、異常気象、飢饉、潮汐発電等のキーワードが出てきて示唆に富んでいるので、機会があればぜひ読んでみてください。
あなたは気候変動にどのように取り組みますか?