子どもの自己コントロール力協会

【どんな支援をしますか?】

セブの鳥たち

〔どの子にも無限の未来がある〕

全ての人が公平に学べる世界を

日本ユネスコ協会連盟が『寺子屋リーフレット制作プロジェクト』を行っています。
これは、全国の参加校で児童生徒が『ユネスコ世界寺子屋運動』について学び、自分たちでリーフレットを作って、書き損じハガキ回収活動に活用するものです。

『ユネスコ世界寺子屋運動』というのは、年齢、宗教、性別に関わらず、全ての人が公平に学べる環境をつくろうという運動です。
学校だけでなく、職業訓練の場や図書館なども学ぶ拠点になっています。

可能性が閉ざされた世界

私は貧困と教育の話を聴くと必ず、セブの子供たちを思い出します。

私が住んでいた敷地の、ガードマンがいるゲートを出ると、舗装されていない細い道がありました。
その道の両側には、ぎっしりと小さなほったて小屋や、サリサリストア(雑貨屋)や、カレンデリア(ローカル食堂)が並んでいます。
あちこちに張り巡らされた鉄条網に、穴の開いた服がたくさん干されています。
そしてたくさんの子供たちと若者たち、鶏やヤギが行き来しています。

この細い道を1km以上歩かないとジプニー(乗合バス)が通る大きな道に出られず、セブの暑さは日傘をさしても緩和されないので、私はよくトライシクルに乗っていました。
トライシクルというのは、自転車にサイドカーをくくりつけたもので、観光客などがそのサイドカーに座り、地元の人に自転車をこいでもらって移動するのです。

このトライシクルをいつも運転してくれる小学校中学年くらいの少年がいました。
常夏セブの日照りの下、1km以上の道のりを大人を乗せて運転するのですから、体力を使います。
けれども、送っていけば20ペソ(当時で約40円)になり、カレンデリアで一食分の食事が買えるのですから、私がゲートを出ると彼は
「僕の車に乗って!」
とすぐに近寄ってきました。

そして私が乗り込むと、自転車を漕ぎながら、どこで習ったのか『さくら』を歌ってくれます。
歌に対するチップをあげると、5ペソ硬貨でも1ペソ硬貨でもとても喜びます。
彼は
「学校(学校は無償)に行きたいけれど、文房具や靴が買えないから行けない」
と言っていました。

少年は日本の難しい歌をきれいな声で歌える才能の持ち主で、大きな大人を乗せた自転車をこげる体力の持ち主です。
けれども彼はお金のない家に生まれたばかりに教育を受けられず、非識字者である彼を待っているのは体力と時間を使ってわずかしか稼げない仕事だけです。
いずれ結婚をし、子供がたくさん生まれるかもしれません(セブは子沢山の家庭が多いのです)。
でも、今のままの状況では、その子供たちも教育を受けられず、貧困の連鎖は続くでしょう。

最低限の教育を機会均等に

世界には様々な理由で学校に行けない子供(日本の小、中学校に当たる年齢の子供)が、約1億2400万人いて、非識字者(文字の読み書きができない人)が約7億5000万人いるそうです。

負の連鎖を断つにはやはり、仕事をするのに必要な、読み書き計算などの基本的な教育が必要です。
そのために学ぶ場を作ったり、指導者を育成したり、技術を伝えたり、みんなで助け合う制度をつくったりするのが『ユネスコ世界寺子屋運動』です。

今回は、運動の一環で『寺子屋リーフレット制作プロジェクト』が行われ、子供たちが作ったリーフレットがHPに掲載されています。
2月28日(金)まで一般投票が行われ、受賞作品は書き損じハガキキャンペーンなどに使われるそうです。
子供たちの作品はどれも、心からのメッセージが伝わる素晴らしいものなので、ぜひ応援の意味も込めて、投票をしてくださいませ。
このプロジェクトが、世界じゅうにいる教育を受けられない人たちのことを考えるきっかけになればいいなと思います。

寺子屋リーフレット制作プロジェクト・コンテスト ウェブ投票ページ

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