子どもの自己コントロール力協会

【どんな職業の人に学びたいですか?】

機体と通路の連結

〔職業体験の学習〕

夫の講演会のために、一緒に東京に行きました。
私たちはいつもANAを使っており、障害者手帳1級を持つ夫への手厚いサポートに感謝をしているのですが、そのANAが学校で出前授業をしていました。

ANAの授業は体験学習

『ANA Blue Academy ミライつく〜る』という、ANAの授業があると聞いた時に私が思い浮かべたのは、キャビンアテンダントさんによるマナーやコミュニケーションの学習でした。
けれども実際は、飛行場に関わる5つの仕事について、体験を通して考える、次のようなものでした。

  1. パイロット
     フライトプランを考えよう
     航空管制官との交信を体験しよう
  2. 整備士 
     本物の飛行機の部品を整理しよう
  3. グランドハンドリングスタッフ 
     飛行機が飛び立つまでに必要な仕事を考えよう
     マーシャルになって飛行機を誘導しよう
  4. キャビンアテンダント 
     お手伝いが必要なお客様の対応を考えよう
     ライフベストの着用方法を説明しよう
  5. グランドスタッフ
     機内持ち込みができないものを見つけてお客様への伝え方を考えよう
     チェックインカウンターでのお客様案内を体験しよう

飛行機に関わる仕事というとパイロットやキャビンアテンダントが目立ちますが、一機の飛行機を動かすには多くの方の力が必要だということがよくわかります。

子供が夢中になりそうな内容

それぞれの内容からは、

等、どんな仕事にもつながる大切な学びが得られそうです。

飛行機の部品を整理する整備士体験は、機械好きの子供の知的好奇心を刺激するでしょう。
手話やクロックポジション(視覚障がいの方へ位置情報を知らせる方法です。「8時の方向にグラスがあります」というように、時計の短針にたとえて知らせます)について学ぶグランドスタッフ体験、キャビンアテンダント体験は、お手伝いが必要な方に気づく経験になるでしょう。
子供だけでなく、共に学ぶ教師にとっても、良い学習の機会になるのではないかと思います。

飛行場に限らず将来に役立つ学習

『ANA Blue Academy ミライつく〜る』の担当者さんは、子供たちへのメッセージの中で次のように言っています。
「今の努力は必ず未来につながります。仕事体験を通し、仕事のやりがい、仲間と支え合うことの素晴らしさを伝えます」

それがたとえ飛行場に関わる仕事でなくても、将来どのような方向に進みたいのかを考えたり、人の役に立つ仕事をする意義を感じたり、将来のために具体的にどのようなことを学べば良いのかを知ったりする、子供たちにとってとても良い機会になったと思います。

ANAスタッフたちの素晴らしい仕事を直に学べる機会があった学校を、羨ましく思いました。


こういう学習は学校の中だけではできない、生きた学習だと思うので、ぜひ多くの学校で様々な職業の方に入っていただく機会をもつと良いなと思います。

あなたはどんな職業の人に学びたいですか?

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