〔教育に求められているもの〕
現在差し迫った問題
1月24日は国際教育デーでした。
この日開かれた国際会議で国連のモハメッド副事務総長は、
「このままでは就学年齢の子供14億人のうち、2030年までに途上国を中心とする4億2000万人が学校に通えなくなる。各国政府は教育予算を増やす必要がある」
と呼びかけました。
国連は、2030年までに達成すべき持続可能な開発目標=SDGsを掲げており、この中に『教育の普及』も含まれていますが、今のままではSDGsの達成は難しいようです。
貧困の連鎖
子供が学校へ通えない理由は国や地域によって違うでしょうが、私が住んでいたセブのように、経済的に貧しくて学校に行けない、働かないと暮らしていけない、たくさんいる兄弟姉妹の世話をしないといけないという子はかなりの割合でいると思います。
こういう環境にいる子供こそ、貧困のサイクルから抜け出すために教育が必要だと思うのですが、なかなかそうはいきません。
地域全体が貧しければ、学校自体がない、建物はあっても教師がいないというケースもあるでしょう。
紛争地帯の子供は学校に通うこと以前に生きていくことが大変でしょうし、自然災害によって学校に通えなくなった子供もいるでしょう。
教育の普及は内容も伴ってこそ
『教育の普及』を達成するためには、世界全体で毎年390億ドル、(約4兆2000億円)の教育予算が足りないそうです。
私たちは、この予算を捻出するためにできることを具体的に考えていかなければなりませんね。
日本は『教育の普及』という点ではかなりの達成率だと思いますが、その内容に関しては改善の余地があります。
この国際会議の中でモハメッド副事務総長は、具体的に力を入れるべき教育内容として、
- 『ヘイトスピーチの防止』
- 『地球温暖化への意識向上』
- 『デジタル技術の導入』
の3つを挙げました。
『デジタル技術の導入』に関しては、予算を組むことが発表されており経過を見守る段階ですが、『ヘイトスピーチの防止』『地球温暖化への意識向上』に関してはもっと体系だった教育が必要だと考えています。
そしてそれらを取り入れるために現役教師の負担を増やすことがない仕組みづくり、国内の教育予算の見直し(紙媒体の資料、パンフにはかなり無駄があると思います)が必要だと思うので、それも訴えていきたいと思います。
あなたは国内外の教育には何が必要だと考えますか?