〔歌うことは美しく生きること〕
参加者みんなで歌う会に参加
先日、観光振興課主催の『八女の音楽の広場』に参加しました。
太宰府在住で八女市観光大使の岩崎記代子さん主導で、参加者みんなで歌う会です。
年に4回開催されており、今回は2019年度最後の広場でした。
会場は文化会館、100名ほど参加していたでしょうか、私の母くらいの年代の方が多かったようです。
歌の前に学問と教養と
まず、令和2年になったということで、岩崎先生の『令和』のお話から入りました。
『命』という字が『令』と『口』からできているということに、教えていただいて初めて気がつきました。。
調べてみると、『令』は儀礼用の帽子を被って神のお告げを聴く姿、『口』は祝詞を入れる器を表しており、『命』には『神のおおせ』という意味があるのだとか。
私たちは神様に、
「役に立ってきなさいよ」
と背中を押されて誕生したのかもしれません。
岩崎さんは
「結局、最後は学問と教養よ」
とおっしゃり、『文選(もんぜん)』(日本文学が大いに影響を受けている、中国南北朝時代の詩文集)の話、ベートーヴェンやシューベルトの逸話、歌の背景なども話してくださいました。
歌は姿勢と呼吸が大事
歌は、姿勢、呼吸が大事だということで、姿勢の正し方(病は背中から来るそうです)、深い呼吸の仕方を習った後、みんなで舌の付け根(首)のマッサージをしました。
舌が硬くなると、しゃべりも声も老化し、食べ物をこぼしたりするそうです。
そういうこともあって、歌を歌うことは老化防止に良いのですね。
岩崎さんの健康法
病気一つしたことがないという岩崎さんの健康法は、
- 一日12種類の野菜を摂ること
- 肉もしっかり食べること
- 乳製品を摂ること
- 八女茶を飲むこと(さすが観光大使!)
- パンとインスタントラーメンを摂らないこと
- 歌を歌うこと
- 読書をすること(本屋で背表紙を眺めるだけ、本の目次を眺めるだけでも脳に良い刺激が与えられるそうです)
- 少しだけ昼寝をすること
- いらいらしないこと
- できるだけ電化製品を使わないこと
だそうです。
「私は掃除機も、電気釜も、電子レンジも使っとらんよ」
とおっしゃっていました。
歌を楽しみ人生哲学を学ぶ場
歌った曲は
- 『一月一日』をはじめとした童謡
- 春の歌
- 岩崎さんが作られた歌(八女の歌も、博多山笠の歌も素敵でした)
- フォークソング(私の年代でもわかる『若者たち』や『この広い野原いっぱい』)
など。
ピアノを演奏しながら、歌唱指導をしながら、ハモリも歌う岩崎さんの器用さにびっくりしました。
ピアノ伴奏も素晴らしいし、合唱の発声もフォークソングの発声もとても綺麗でした。
「あと20年歌うけんね」
という岩崎さんは何度も、
「人間らしく、自然とともに、自然に生きていこう」
ということをおっしゃっていました。
『八女の音楽の広場』はただの歌う会ではなく、岩崎さんの人生哲学を学ぶ会でもあります。
あなたの人生哲学はどんなものですか?