〔胸に響いたお話〕
前回、西野亮廣さんの講演会のことを書きましたが、講演を聴いていて、もう一つ胸に響いたお話がありました。
それは、「『知らない』と『嫌い』は近い」というお話。これは、『わからない』と『怖い』が近いことに似ているなと思いました。
意識しないと避けてしまう
例えば夫の病気はほとんどの方に知られていない、患者の少ない難病です。それについて知らないうちは「難病=死に直面=怖い」と思ってしまいますが、現在は治療法も進歩していることや、夫のように病と上手に付き合っている人もいるということを知れば、そんなに怖いものでもなくなってくるでしょう。
同じようにお金についても、時代はキャッシュレスですが、それに慣れていない年配の方の中には、「カード=お金の動きが見えない=お金を使いすぎる=怖い」と考えている方が多いと思います。私も無知なだけで嫌っている、『食わず嫌い』のことがきっとあるに違いありません。
ですから、時代の流れをよく見て、貪欲に知識を得ることをしていこうと思いました。
意味があるものにシフト
時代の流れといえば、時代は『役に立つもの』から『意味があるもの』に価値を見出すようになってきたと西野さんは話していました。
例えば、コンビニに行くと、爪切りやはさみなどの『役に立つもの』は一種類しかないけれど、嗜好品などの『意味のあるもの』はたくさんの種類があります。『役に立つもの』は、一番良いものさえあれば良い時代なのだということです。そう言われてみればそうですね。
日本は『役に立つもの』をつくることに努力してきたので、様々な場所で転換が必要なのかも知れません。
西野さんのお話を聴いて私は、学校教育も子供にとって意味のある学習をする必要があると、改めて思いました。昔でいう『読み書きそろばん』は学びの基礎で役に立つ学びなのでもちろん大切。内容が大きく変わるものでもありません。でも、図工、音楽、体育などの芸能教科や、道徳、総合的な学習の時間などは、もっと時代に即し、各自の個性に合わせた、子供にとって意味のある学びにするべきだと考えています。教科書通りの授業、評価のための授業ではなく、選択肢の多い意味のある授業にしていかないと、ますます学校教育は時代遅れになっていくなと思うのです。
たくさん刺激を受けた講演会
西野さんの講演会に参加して、広い視野で世界を見て時代を先取りして考えている方のお話は、様々な分野に応用できてとても意義があるということを感じました。
これからも「知らないから嫌い」をなくせるよう、時代の流れを敏感につかんでいきたいと思います。
あなたは今、どんなお話を聴きたいですか?