子どもの自己コントロール力協会

【障がいを抱えるきょうだいが心配】

障がいを抱えた弟のことが心配です

『2019.4.11の相談〜障がいを抱えるきょうだいが心配』

私が子どもだった時代に比べ、今は障害を抱えた子どもへの支援が不十分とはいえだいぶ進んできました。
でも、障がいを抱えた兄弟姉妹がいる『きょうだい児』に対する支援はまだまだ遅れているようです。

私は教員時代に特別支援が必要な子どもたちを多く受け持ちましたが、その兄弟姉妹はしっかりした良い子が多かった記憶があります。
その頃は、きょうだいが障がいを抱えていると、学ぶことが多くてしっかりするのだなという風にしか考えていませんでした。

 

《親子の会話例》
(子)お母さん、今度の日曜、A君に遊びに来てもらってもいい?
(大人)うん、いいよ。
(子)弟も連れてきたいんだって。構わない?
(大人)いいよ。弟さん、あおぞら学級の1年生だっけ?
(子)うん。ちょっと不思議なこと言う時あるけど、一緒に遊べるよ。
(大人)A君は面倒見がいいんだね。
(子)うん。頭にくることもあるけど、可愛いって言ってた。
(大人)よーし、じゃあ手作りおやつでも準備するかな。

 

皮肉なことに、教員を辞めてから、きょうだい児の悩みを聴く機会が増えました。
親の愛情がきょうだいにばかり向くことへの不満と寂しさ、世話を手伝わなければならないこと、世間の目に耐えてきたことなど、きょうだい児は様々な我慢をしていることを知りました。

直接は聞いたことがありませんが、虐待を受ける、経済的に困窮する、結婚が破談になるなどの事例もあるようです。親が亡くなった後の心配も出てくるでしょう。
周りに植え付けられた
「家族がなんとかしなくては」
という思いは捨て、助けを求めてみましょう。
きょうだい児の会やきょうだい児の支援団体があります。地域に相談をできる部署があるかもしれません。

我慢を重ねているきょうだい児の皆さんに、あなたにはあなたの人生があり、幸福になることを後ろめたく思う必要はないということを伝えてあげたいです。

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