『2019.3.13の相談〜漢字をどうやって勉強する?』
国語学習の相談を受けていると、
「漢字が覚えられない」
というお悩みを多く聴きます。
小学校で習う漢字は1006字もあり、それぞれに音読み訓読みがあり、送り仮名のことも考えなければなりません。
その上、書き順、とめやはねなどの書き方まで考えたら、盛りだくさん過ぎて苦手な子にはたまりませんね。
セブで日本語を教えていた時も、
「漢字、難し過ぎます!」
と生徒たちが悲鳴を上げていました。
多くの子どもたちを見てきて感じるのは、漢字の身につけ方にもタイプがあるなあということ。
《親子の会話例》
(大人)今回の漢字テスト、空欄が多いね。
(子)うん。漢字練習してなかった。
(大人)まあこれからの時代はパソコンやスマホで漢字変換ができればいいような気もするけどね。
(子)そう!予測変換機能があるから、漢字の勉強なんてしなくていいと思う。
(大人)でもさ、予測が出てきた時にどれを選択したらいいかわからないと困るんじゃない?
(子)確かに。
(大人)それに、海外ではKanjiが人気なんだって。
(子)まあ、日本人なのに漢字が書けないっていうのももったいないか。
(大人)テストの点はどうでもいいけど、せっかく覚える機会があるんだから、頑張ってみたら?
学校ではやたらと『漢字練習』をさせ、頻繁にテストを行いますが、その方法が合っている子には良いけれど、合わない子には苦痛でしかなく、かえって漢字嫌いを生んでしまう結果になります。
読書好きの子に多いのは、
「勉強したわけではないけれど、いつの間にか身についていた」
というタイプ。難しい漢字も文章から想像して読み進めているうちに、自然に身につくようです。
漢字クイズや漢字カルタなどを使う、プリント学習に取り組んでみるなど、様々な方法を試してみて、合うものを見つけられると良いですね。
でも、何よりも大切なのは、目的意識をもつこと。
漢字を覚えると言葉の世界が広がります。それは将来の活動に、きっと役に立つことでしょう。
ぜひ自分のやりたいことに、その漢字、日本語がどう関わってくるか、お子さんに想像させてみてください。
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