子どもの自己コントロール力協会

【テストで悪い点をとったら?】

『2019.2.3の相談〜テストで悪い点をとったら?』

「テストで悪い点をとる」
というと、私は某アニメの少年を思い浮かべるのですが、彼はテストで悪い点をとると、親にバレないところに隠します。見つかると
「ばかもん!」
と怒鳴られるからです。

親は親で、
「何点とったら何をしてやる」
などと交換条件を出して、良い点をとらせようと苦心しています。

この場面を見るたびに滑稽だなあと思いますが、実際、これに近いことをしている人は多いですよね。
教員時代、テストはなんのために行うのかということを繰り返し説明しましたが、わかってもらえないことが多かったです。

 

《親子の会話例》
(子)お母さん、この答え、何が違ってるの?
(大人)ああ、国語のテストかあ。
(子)主人公の気持ちなんて、他人にはわからないでしょ。
(大人)でも、お話全体から想像することはできるよね。
(子)ぼくはこう想像したのに、○じゃないんだ。
(大人)答えてほしかったのと違ったんだろうね。
(子)テストって答えてほしい答えを書くものなんだ。
(大人)まあ、そういう面はあるよね。
(子)決まってる答えを書かなきゃいけないなんて、クイズみたいだよ。

 

テストには様々な目的があります。子どもが自分の定着度を知れるように、親が自分の子どもについて理解するための参考にするように、教師が授業改善に役立てるように……、それが、まるで子どもの人格自体を評価するような風潮になってしまっています。

自作テストであれば教師の考えによって、業者テストであればテスト会社によって、難易度も違うし、子どものその時の気分や体調によっても点数は変わってきます。
中には、『間違い』になっているけれど、別の面から見たら『正解』でしょう?という解答もあります。それなのに、数字だけを見て一喜一憂するのは滑稽です。

お子さんの能力を一面でしか測定できないテストに、親も子も、振り回されることはないと思います。
あなたはどう考えますか?

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