〔夢を叶えるために大事なこと〕
看護師になりたい娘と反対する母
先日、高校生の娘さんをもつお母さんとお話をしました。
娘さんが進路を決める時に
「看護師になりたい」
と言い、自分は絶対にやめて欲しいので大喧嘩したということでした。
その方はお母様が長い間入院生活をしており、いつも看護師さんの仕事の大変さを目の当たりにしているのだそうです。
「学校の宿題もしない、友達との付き合いも下手で怠け者のあの子に、あんな大変な仕事が勤まるわけがない」
「夢みたいなことばっかり言って」
とお母さんは言っていました。
でも、そのおばあちゃんのお世話をしてくれる看護師さんたちの姿を見て、娘さんは
「私もあんなふうに病気の人の役に立ちたい」
と言っているのだそうです。
その気持ちを大切にしてあげたいな、と私は思いました。
一方で、お母さんが言うような現実の厳しさ(資格を取得する難しさ、夜勤などの勤務の大変さ、人と接する苦労など)は確かにあるとも思います。
夢と現実の間で苦労をさせたくないというお母さんの気持ちもわかります。
夢を実現するためには作戦が必要
でも、もし万が一、理想と違う現実を味わったとしても、それはそれで良い経験になるだろうし、若いうちの失敗は取り返しがつくと私は考えています。
ただ、やはり現実を知るということ(お母さんの考えでなく正確な情報として)は必要で、それでもなお看護師になりたいのであれば、夢を目標にする作戦が必要だと思いました。
どの学校に進むのか、そのためには高校でどのくらいの成績が必要で、そのためにどんな勉強の仕方をしなければならず、それをどう実践するのか……。
看護師さんには体力も必要だから、勉強だけでなく体を管理する方法や時間を管理することも学ぶ必要があるでしょう。
それとともに、病気の人の役に立つ仕事は看護師だけではないので、その分野にどのような仕事があるのか調べてみると良いと思います。病院内のコーディネーターやカウンセラー、病院外の保健師さんや養護教諭という職業もあります。看護師に絞ってしまわず、資格を取っておいて、それを活かせる仕事を探すという方法もあるかもしれません。
夢を目標に変えていくのは難しい
夢を目標に変えるというのは、大人でも難しいものです。
奥さんに先立たれてお子さんもいない男性が
「若い女性と再婚して子供を作りたい」
と言っているのを聞いて、友人が
「よほどのハンサムか資産があるかというのでなければ無理でしょう。子育てだって体力がいるんだから。ほどほどの年のシンママ(シングルマザー)を見つけなさい」
と言っていたのを思い出しました。
この男性だって、現実を分析して作戦を立て、実行すれば、夢を目標に変えることができるかもしれません。
私も、
「ESD(持続可能な地球の担い手教育)を広めたい」
を夢で終わらせないよう、しっかり作戦を練りたいと思います。
あなたにはどんな目標、作戦がありますか?