〔全国一斉休校措置に考える〕
ママさんが困っていたこと
先日、小学生のお子さんをもつママさんとお話をする機会がありました。
「出勤があるから、コロナウイルスの影響で小学校が臨休になって困っていませんか?」
と尋ねたところ、
「臨休自体は、夏休みや冬休みと同じだからどうにでもなるのですが……」
と話してくださいました。
留守番や、預けることや、お昼ご飯のことは何とかできるけれど、上の6年生のお子さんがかわいそうなのだそうです。
彼は学校区の関係でクラスメートたちとは別の中学校に進学するので、最後の思い出作りを計画していました。けれどもそれらができなくなり、みんなで作っていた卒業文集も途中のまま。卒業式も現時点ではどうなるかわからず、急にみんなとお別れすることになったことを切ながっているのです。
ケアできることと不可能なこと
学習については、いくつかの学校や教材会社が、オンラインで学べる環境を提供します。
外に出られない子供たちのために、出版社が漫画を無料で配信します。
学童保育に預けられる子供のために、昼食を提供するコンビニエンスストアも出てきました。
個人でも、子供たちが退屈しないようにと、ぬり絵をアップしたり、編み物のし方をアップしたりと、子供たちのためにできることを考え行動しています。
でも、『友達と過ごす時間』については、どうしようもありません。
これを機会にスマホやタブレットを購入したご家庭もあるのではないかと思います。
それらを使って、SNS上で交流したり、友達と無料で通話をしたりということはできるかもしれません。
でも、一緒に何かを体験するということはできません。
友達と直に触れ合うのが好きな子供たちや、外で体を動かすのが好きな子供たちにとっては、辛い期間になりそうです。
情報を活用するか振り回されるか
今、子供たちだけでなく日本国民全体が、
「一刻も早くコロナウイルスによる感染拡大がおさまって欲しい」
という同じ望みをもっていると思います。
同じ望みをもっている同士、協力し合えれば良いのですが、そうなっていない部分もあります。
例えば
- デマの拡散で人々を混乱させる
- 情報が正確かどうかも確かめないまま効果があると言われたものを入手する
- 不足すると言われたものを買い占める
- コロナウイルスに関わって一部の人を差別する
等々。
今回、情報化社会において、情報をどのように使うかがその人の価値観を表すなあということを感じました。
どこからどのように情報を得るか、情報が正確かどうかを判断できるか、情報を十分に活用できるか……これらの力が不十分だと、他に悪影響を与え、害になることもあるなと思うのです。
あなたは情報をどのように活用しますか?